Case Study

インタビュー

ホテルのフロント制服【ホテルエディット横濱様】お客様からは、見た目がかっちりしすぎてないので話しかけやすいと好意的に受け入れてもらえています。

ホテルエディット横濱 様

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横浜市中区住吉町で2015年4月に開業したHOTEL EDIT YOKOHAMA様。2階にはサービスオフィスを併設、5階以上はマンションという構造で、建物自体が一つの街のよう。UDS株式会社が企画・設計・運営をしているホテルです。街と地元の人々に開かれた空間を目指し、ユニフォームもフレンドリーでカジュアルな雰囲気づくりの一役を担うよう編集(EDIT)した支配人粂川様 フロント長谷川様にお話を伺いました。

HOTEL EDIT YOKOHAMA様のホテル名の由来を教えてください。

EDIT とは“編集する”という意味で、ご宿泊いただいたり、ビジネスでご利用いただいたりする際に、何か一つでも発見があったり、いろんなことを感じていただけるような環境をご提供したいという思いが込められています。スタッフの接客でも一般的なビジネスホテルの画一的な接客ではなく、お客様に親しみやすさを持っていただき、訪れていただいたことで少しでも何かが変わるきっかけをご提供できるよう心掛けています。

ユニフォームリニューアルの経緯は

ホテルのフロントユニフォームといえばカチッとしたスーツというイメージがあるのですが、カジュアルなイメージですね。今までのユニフォームから、このタイミングでリニューアルしようと思われた理由は?

開業3年を迎えて、次のステップへ進みたいという思いがありました。以前の冬服はオーソドックスなホテルのユニフォームに近いジャケットと女性はスカートにパンプス、男性はシャツにネクタイ、という形だったのですけど、他の一般的なホテルと一緒でもつまらないという思いもあって、いい意味でホテルらしさをなくして、もっとカジュアルに。

ビジネスホテルを再編集するという思いがこのEDITができた時の根底にあった部分でもありますので、従来のイメージとは違ったものにしたいと考えました。では具体的にどうしようかと考えたときに、制服屋さんを二人で探して、地元に根付いている企業さんということでダイイチさんをインターネットで見つけ、まずは電話で問い合わせをしました。

ユニフォームを選ぶうえでのポイント

今回のリニューアルでボーダーのカットソーとデニム生地のエンジニアコートを採用されましたが、予め決めていたのですか?

全然決まっていませんでした。インナーの方も最初はデニムっぽいものを考えていたのですが、結局このカットソーに落ち着きました。 【ダイイチ】デニム生地のカットソーのご相談がありましたが、あいにく取り扱いがありませんでした。ご要望に近いものでカジュアルテイストのものを検討していたところ、店頭にディスプレイしていたボーダーのカットソーがあり、それをお勧めさせていただきました。

その提案は、すぐピンときましたか?

そうですね、ピンときました。カットソーは半袖ではなく七分丈であるとか、ちょっと個性的な点が良かったです。上着のコートっぽい形も、他とは違うものというものを探していたのでカジュアルテイストの中でもちゃんとした感じが出る絶妙なバランスだと思います。

お客様の反応はいかがでしょうか?

フロントに立っているとスタッフだとすぐ分かってもらえるのですが、外に出ていたり、レストランの方から向かってきたりしたときは、フロントスタッフ?と、気づかれにくいこともあります。その分、どなたでも入り口から入って来られたらまずはご挨拶、こちらからお声掛けをすることを心がけています。お客様からは、見た目がかっちりしすぎてないので話しかけやすいと好意的に受け入れてもらえています。

こだわったのは動きやすさと自由性

リニューアルでこだわった点を教えてください。

動きやすさは重視しました。客室を整えたり荷物を運んだり、朝レストランを手伝ったり、フロントにいるだけではなく、動き回ることの多い仕事です。普通のジャケットだと肩の可動域が狭いので荷物を持つ時などに気になり、ストレスを感じることがありました。ストレッチ性が優れたもので、ペンなど小物を入れるためのポケットの収納力にもこだわりました。

今回採用されたエンジニアコートで解決しましたか?

そうですね、軽くて動きやすいです。

【ダイイチ】作業着メーカーのエンジニアコートなのですが、メーカーの展示会で見て印象に残っていた商品でした。ジャケットのご相談をいただいた時に「あのコートが合う!」と思い、ご紹介させていただきました。

ボトムスは皆さん自由なのですか?

上着に似合うコーディネートをしてくれれば基本的に自由です。

色なども特に決めていませんが、デニムを着用する場合はあまり明るいものだとカジュアルすぎてしまうので濃い色を、後は黒やネイビーのスラックス、チノパンでも大丈夫です。

バンダナをしている方もいらっしゃいますが、バンダナなども個人でアレンジしてらっしゃるのですか?

はい自由です。全く決まりではありません。へアスタイルも自由なので各々アレンジを楽しんでいます。

一部が自由になることでこういったコーディネートを楽しむこともできるんですね、それぞれの個性が出て面白いですね。 着こなしで気を付けられていることはありますか?

このカットソーが着方によってはちょっとラフになり過ぎてしまうこともありますので、崩しすぎないように気を付けています。

サイズ選びが重要かもしれませんね。

あまり大きいサイズとだらしなく見えてしまいます。ラフなんだけどおしゃれで、少しはきちんと感を残したいかな。スタッフには、このユニフォームが「仕事のために着なければいけないもの」ではなくて、「今日はどんな着こなしをしようかな」「明日はどうしようかな」、と楽しみの一つになってくれたらいいなと思っています。お客様にも、単なるホテルスタッフの制服ではなく、私服で欲しいなと思ってもらえたら嬉しいですね。

ご自身が気に入っているところはどこですか?

一番気に入っているところはいい意味でホテルっぽくないところです。今までホテルの服装といえばこう、というイメージがあったのですけれども、そのイメージとは全く異なります。私自身洋服が好きで、みんなと一緒なのはあまり面白くないかなという思いもあるので、自分が着たいようにアレンジできるというのはいいなと思っています。(長谷川様) 普通におしゃれだなと。

買い物とか、ご飯を食べに出かけたり、外にも着て行けますよね。堅苦しい制服だとちょっと気になりますけれども、パッと行ってパッと帰って来られます。ホテル業界ではこういうものは珍しいと思うので、他のホテル業界の仲間へも自慢できます。(粂川様)

ダイイチをお選びいただいた決め手は

リニューアルにダイイチを選んだ決め手を教えてください。

対応の早さです。本当にわがままを聞いてくれました。サイズ感や、色などサンプルの数を結構出してもらいました。たっぷりと時間を頂戴してみんなでいろいろ試しました。締め切り期間をかなりオーバーしてしまったようですが…。カットソーの腕につけたワッペンの大きさなどもミリ単位で調整してもらいました。
【ダイイチ】ロゴのパッと見た時の分かりやすさや、ロゴの色をボーダーに合わせてネイビーにするか他の色にするかなどいろいろ検討しました。

やり取りはスムーズに進みましたか?

はい、こちらから電話やメールで頻繁にご連絡しました(笑)終始優しく対応してくださいました。最初の取り掛かりがこちらのイメージとぴったり合ったものを示していただいたので、それ以降スムーズに進んでいったのだと思います。

ユニフォームを作られる方へのアドバイス

これからユニフォームを作られる方へのアドバイスをお願いします。

あまり先入観を持たず、決め込んで行かないほうがいいと思います。この業態だからこの業界のカタログなどと、とらわれることなく他の業界のカタログを見ることによって、良いものが見つかったりすることもあります。たくさんの種類のカタログを見たり、いろんな経験を持ったスタッフのアドバイスを聞きながら、視野を広げていくと想定していたもの以上の良いものが見つかるのではないかなと思います。 HOTEL EDIT YOKOHAMA 横浜市中区住吉町6丁目78番地1