Case Study

インタビュー

運送会社のドライバー用の作業服【置田運輸株式会社様】モチベーションが上がったように感じます。やはり特別なもの、うちにしかないものですから。そこは大事にしてくれています。

置田運輸 様

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1975年酒販流通を主に創業された置田運輸株式会社様。45期を迎えた現在、飲料はもとよりオフィス用品、住宅建材の配送など業務の成長に伴い、大型車両の導入や全国への営業エリア拡大、またシェアサイクル(baybike)の事業も展開するなど、変革を重ね躍進されています。ユニフォームにも会社らしさ、こだわりを持ちたいとオーダー作業服の導入を実現された3代目代表取締役社長 置田圭三様にお話を伺いました。

ユニフォームは会社のブランディング

ユニフォームに大きな意義をお持ちのようですが、御社にとってユニフォームとは?

ユニフォームを変えたいという希望はずいぶん前からありました。ユニフォームはやはり会社のブランディングだと思います。自分たちがどう見られたいかを考え、その思いをきちんと形にするために、オーダー作業服を作ることにしました。なかなか既製品では思うようなものがなく、今までの会社名が入っているというだけの作業着では、自分たちの思いまで表現できなかったので、リニューアルを決断しました。 今回のリニューアルで大変意外だったことがあります。

大型車の運転手がユニフォームの変更にとても前向きだったことです。大型車の運転手は自分の会社の看板を背負っているという自負があるのでしょうか、社内統一の新しいユニフォームを着ることをとても前向きにとらえてくれました。オーダー作業服を着て仕事に行くということは、想像した以上の効果が出ているようです。

置田運輸株式会社 代表取締役社長 置田様

リニューアルの経緯

今回のリニューアルでこだわった点を教えてください。

デザインはダイイチさんに数点ご提案いただき、胸元のデザインには会社のロゴマークを表現しました。私が譲れなかったのが、ズボンの細さです。ダボダボしているのが嫌なので、ズボンの細さだけはこだわりました。社員数名からはかなり批判を受けましたが、ツータックは許しませんという方針を貫きました。

動きにくいのでは?という意見にはどのように対応されましたか?

お試し期間を設け、実際にみんなに試してもらいました。実際着用してみると意外と動けるねと、不安も解消していきました。細めのズボンにしたことでみんな痩せて見える。シルエットを意識するようになるなどの効果も有り、これは良い事だと感じました。

【ダイイチ】ズボンに関して言えばシルエットが綺麗だったということ、タックがなくなったことで動きにくさを感じさせないように、生地のストレッチ性や、縫製の仕方など運送業者さんが動きやすいように開発されたズボンを提案させていただきました。上着に関しては、まずロゴマークをデザインに組み込むこと、あとは会社のイメージカラーのブルーをベースに考えました。サンプルを制作し、ブルーの濃いパターン淡いパターンとご検討いただきました。

最終的にはシルエット自体をしぼりつつ、脇のラインにも同色を入れることで、視覚的に更にすらっと見えるような形に仕上げていきました。背中の社名は安全面を考慮して反射する仕様になっています。上着の前面ファスナーの部分も試作品から改良し、荷物に傷がつかないような配慮がされています。

今回のリニューアルで気に入ったところはどこですか?

私個人的には襟のデザインです。襟を立てる派、寝かせる派といろいろあると思いますが私は立てる派で、襟のデザインが気に入っています。

【ダイイチ】襟の高さも調整しましたね、襟にも反射板を付けていますので立てて着用していただくことで夜間での安全作業に効果を発揮します。

リニューアルで苦労されたこと

リニューアルで苦労されたことを教えてください。

苦労したという思いはありません。あえて言うならば、変わるというものに対する恐怖心を抱いている人が比較的多かったということでしょうか。

パンツの色がネイビーからグレーに変わるということで反発があったという話も伺いましたが

確かにありましたね。最初の提案は上下ほぼ同系色でした。そうするとすごく重い印象になってしまいます。今までの作業着がそのような色だったので、それに関しては抵抗がない。しかし、色に関してはやはり専門家であるダイイチさんの意見を取り入れて、グレーに変えました。反対していた人も自分で実際履いてみると、わりと合うんだねと納得してもらえました。

お客様からの評判と社員の反応は

お客様からの評判はいかがでしょうか?

私どもの年度は10月1日から始まります。毎年年度当初に、経営計画の発表会を行っています。
そのタイミングで、新しくなったユニフォームを大々的に発表しました。発表会にはお客様も招待していましたが、評判はすごく良かったです。 実は一番反響があったのは同業者からなんです。業界誌にも大々的に載せていただいて同業者の反響はとても大きいものでした。我々トラック運送事業は全国に約6万2000社ありますが、車両台数で言うと保有台数30両以下の会社がそのうち8割を占めています。

なかなかユニフォームまで手が回らないというのが正直なところです。しかし、少なからずみんなやってみたいなという思いはあって、実際に問い合わせが数件来ました。ざっくりオーダー作業服のノウハウを伝えたこともあります。

社員さんの反応は?

モチベーションが上がったように感じます。
やはり特別なもの、うちにしかないものですから。そこは大事にしてくれています。

求人の面でも影響はありましたか。

求人というのは大きなウエイトを占めていますから、気になるところです。今期は10月初旬から始動していますが、今期になって2名入社希望があり、採用しています。昨年は年間を通じて4名でした。その2名がユニフォームを気に入ってうちに決めたかというのは分かりませんが、ユニフォームのリニューアル効果であればいいなと思っています。

お客様に印象づけるという意味合いで、ユニフォームの力は大きいのではないでしょうか?

物流は今、注目されている業界です。その中でどう自分たちを表現するかということがとても重要になってきます。
エンドユーザーに対する印象は我々ドライバーのサービスが一番ですから、ユニフォームが先頭に立つわけではないのですが、そこにある見た目の印象というのもかなり強いと思います。

今でも忘れられないのが、ある建材物流の支店長が弊社を「ユニフォームをきちんと着ている会社」というイメージで覚えてくれた事です。そこから業務が拡大していきました。もし今のユニフォームを着て行っていたら印象はもっと変わったでしょう。

ダイイチに対する印象は

リニューアル中のダイイチの印象を教えてください。

細かく対応していただいたというのが一番です。まずは視覚的にこういうものがほしいという、漠然とした自分たちの考えや思いを形にしてくれました。一からこちらが指定するのは難しいですが、デザインを提案していただいて、サンプルとして現物ができあがると、イメージが具体化して、意見を言いやすいかったですね。その意見に対して、丁寧に対応してもらいました。

ユニフォームづくりへのアドバイス

これからユニフォームをリニューアルされる方へアドバイスはありますか?

とにかくやってみることです。最初に提案を受けたときは、既製品で間に合わせるということもできました。別に大きいコンセプトとして何かずれていることもなく、既製品は既製品なりにありだったのですが、どのレベルまでこだわってやってみるかいろいろ試してみることで自分たちの思いが詰まったオーダー作業服が完成しました。やはり会社の思いを伝えたい、変えてみたいなと思うのであれば、まずはやってみる、行動に移すことです。いろいろな提案を見て、既製品にするかオリジナルを取り入れるか判断していくとよいと思います。

置田運輸株式会社