Case Study

インタビュー

ガス会社の検針スタッフの防寒ジャンパー【静岡ガス株式会社様】今回採用したウインドブレーカーをご提案いただいたときに、ああこれだ!と感じました。

静岡ガス株式会社 様

静岡ガス株式会社

2010年に創立100周年を迎えた静岡ガス株式会社様は、静岡県中東部を販売拠点とする都市ガス会社です。近年、産業用の需要開拓や積極的な卸売により、ガス販売量は業界4位と着実に事業規模を拡大しています。今回はお客様のお宅を訪問し、ガスメーターの検針をされる方々のユニフォームリニューアルを担当されました、事業推進部ビリングセンターの吉田様にお話を伺いました。

御社の業務内容をお話しいただけますか。

静岡ガス本体は天然ガスの供給を行っております。一昨年には、電力の自由化により、ガスだけでなくエネルギー供給全般を行うようになりました。また、お客様の生活に関わる各種サービスをご提供しております。

防寒ユニフォームをウインドブレーカーに

今回リニューアルされた防寒ユニフォームについてお聞かせください。

静岡ガスでは、冬場も屋外で作業する仕事があります。例えば導管の保安や修繕などは現場監督系の作業で、あまり動かずに屋外にいるということが多く、しっかりとした防寒着が必要になります。そのため、中綿の入ったものが静岡ガスの一般的な防寒着として採用されていました。一方で、委託検針者が毎月ガスメーターを確認する仕事があり、同様に中綿の入ったものを提供しておりました。

しかし、各戸のメーターを確認しながら移動していく仕事はずっと歩き回るため、暑くなって脱ぎたくなってしまうという声がありました。スタッフは150人ほどおり、各地区でも同様の意見があったため、モデルチェンジに踏み切りました。静岡は温暖な気候で冬の晴天率も高いため、日中の活動には高い防寒機能はさほど必要なく、かえって脱いだ時にかさばって荷物になるので、薄手のウインドブレーカーにしました。

ダイイチをご採用いただくまでの経緯についてお話しください。

本社の購買担当がダイイチさんとお取引をさせていただいております。今回はビリングセンター独自の発注となるため、本社の購買担当からダイイチさんを紹介してもらいました。その後、カタログをたくさん持って、私のところに来てくださいました。たぶんダイイチさんは、静岡ガスの防寒着というイメージをもともと持っていらっしゃったと思うのですが、委託検針者は利用の場面が違うという話をさせていただき、新たなデザインや仕様についてのご提案をいただきました。

【ダイイチ】最初は防寒着ということで話が進んでいましたが、現場の声を聞くと風よけ程度のウインドブレーカータイプが良いということが分かり、提案商品を登山などで使う全天候型に切り替えました。

リニューアルにあたってこだわった点や、気にかけた点

リニューアルするにあたってこだわった点や、気にかけた点があればお教えください。

検針者は、だいたい300軒から400軒を1日で担当します。中にはバイクで移動する人もいます。そうすると、バイクを置いて検針をすることもあり、バイクのシートの下に入れられるようにコンパクトにしたいと要望が一つありました。寒い日は中にダウンのベストを着るなどの調整ができ、薄手でも風が通らないものがよく、袖口にゴムが入っていて、しっかりと留められることもポイントでした。それから、検針者で一番必要なのがポケットです。

検針データを入力する機械と、そのデータを入力してお客様のところにお届けする検針票をプリントアウトする機械。それをベルトでしっかりと腰に付け、その検針票の予備ロールを二つぐらいポケットに入れます。ガスメーターは、だいたい目線の辺りにあるのですが、お客様によっては見にくい場所もあります。

そのため伸縮できる棒の先に鏡が付いている道具も必要です。ポケットには、そんな七つ道具が入らないといけません。そうすると、ポケットはある程度の大きさがあって、ポケット口が横からではなく上から手を入れる形で、深さも重要。雨の日など、合羽まではいかなくても、やっぱり防水があったほうがいい。それから風を通さないものっていうのがイメージとしてありました。雨だから、風だから、台風だからといって、日を延ばすわけにはいかないんです。

商品の色についてもご要望があったと伺っています。

ガス会社は一般的にグリーンを採用している場合が多いです。ガスタンクはだいたい緑ですよね。会社の車両も昔は緑でした。作業員の上着も緑のイメージも強かったのですが、委託検針員は昔からブルーが主体だったものですから、ブルー系にしました。

実際、使われている方の評判はいかがですか?

使い始めたばかりで、まだ寒い日が少ないのですが、今のところはおかげさまで評判がいいです。

素材についてはいかがですか?

薄手でもしっかりした素材でできているので、使いやすくなりましたよね。厚くすれば暖かいかというと、今はそうではないですものね。

【ダイイチ】生地が厚いと真冬の2~3か月くらいしか着られないのですが、採用していただいたウインドブレーカーは真夏以外の3シーズン対応です。薄手だとかさばらないというのもいいですね。登山やアウトドアで使えるので、合羽代わりに着用できます。合羽は防水であっても通気性が悪くて、蒸れて暑い。
今回の素材は全天候型で防水、防風、透湿、低結露の機能素材で軽量です。商品に収納袋が付いており、バイクのシート下部に収納ができるようにしました。

ユニフォームを選んだ決め手

商品を決める中で決め手となった点について教えてください。

こちらの要望が多かったので、それに合うものを一生懸命探していただきました。それで今回採用したウインドブレーカーをご提案いただいたときに、ああこれだ!と感じました。検針票と一緒にチラシを投函するという作業もあります。

小さめのチラシでバッグよりはポケットの中に入れて運びたいので、とにかくポケットが重要でした。ポケットにフラップ(雨蓋)があるという点が、雨対策には有効でしたね。あと、ウインドブレーカーを着用した状態で、上から機械をベルトで付けることができるのも決め手になりました。薄手にしたことで利用価値が高まりました。

使用済みユニフォームのリサイクル

使用済みユニフォームの再資源化をされましたが、最初に聞いた時はいかがでしたか?

静岡ガスでも、環境に対する取り組みを行っております。ユニフォームに関しては、これまでは、そのまま産業廃棄物として捨ててしまうしか方法がなかったものを、今回再利用をご提案いただいたので、大変ありがたく利用させていただきました。

これまでの使用済みのユニフォームは、廃棄をされていたのですか?

胸の社名ネームだけ切り取って捨てるという廃棄処分をしておりました。ネームが入っていると再利用もなかなか難しいですよね。例えば、個人のものだったら、海外支援で古着を利用してもらうことができますが、ネーム入りユニフォームはそのような利用はできません。特に防寒着は中にいろいろな素材が入っているので、リサイクルは大変だろうなと思っていたんですが、完全リサイクルができるということで、よくそのような取り組みをされたなと思いました。

御社の環境への取り組みにもマッチされましたか?

例えば、ガス会社はガス器具を販売しています。取り換えをした古いガス器具が産廃として多く廃棄されるため、以前から環境対策には厳しく取り組んでおります。そういう中で、使用済みユニフォームをごみとして出さずに再利用できるというのはありがたかったですね。環境担当に報告をさせていただいております。

ダイイチに望むことは?

今後ダイイチに望むようなことはありますか?

会社のユニフォーム全体の管理は、別の部署が担当していますので、私からは静岡ガスとして申し上げることはできないのですが、ビリングセンターが管理している委託検針者が1年中着用しているユニフォームがあります。それについても使い勝手について意見が出ているので、今後もご提案いただけるとありがたいです。

静岡ガス株式会社様