コラム

ユニフォームに「色の効果」を活かせていますか?

Column59

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白は、清潔感や透明感をイメージさせ、万国共通で好感度の高い色だと言われています。

「純粋」「神聖」「正義」「無垢」といったプラスイメージを持っているため、様々な職場の制服・ユニフォームに採用されています。特に白がふさわしいのは、衛生環境、清潔感が重視される職場。病院・クリニックや美容系サロンなどは代表的です。一方で、「味気なさ」「冷たさ」などのマイナスイメージもあるので、制服・ユニフォームに白を使う場合は、デザインも含め全体的な印象で考えることが重要です。
高級感を演出するのにぴったりな黒!
黒は、高級感や本物感を演出するのに最適な色だと言われています。潜在的に負のイメージがある色ですが、他の色と組み合わせて使うことで周囲の色を際だたせる効果があります。「プロフェッショナル」「威厳」「上質」「本物」といったイメージを与える色なので、たとえば富裕層向けのサービスや、ラグジュアリーさが重視される職場のユニフォームに使われることが多々あります。贅沢でエレガントな雰囲気を演出するには、黒に勝る色はないでしょう。

白&黒の組み合わせと言えば「モノトーン」ですが、制服・ユニフォームにおいても、モノトーンを採用している企業は少なくありません。今回は、モノトーンの制服が美しい航空会社と百貨店をご紹介しましょう。
スターフライヤー
column57スターフライヤーは、2016年12月に客室乗務員(CA)、および空港グランドスタッフの制服を一新することを発表しました。新しい制服は、ゆるやかな曲線を取り入れたフォルムと、シンプルでありながらも存在感のある上品でエレガントなデザインが特徴。色は、コーポレートカラーである黒をベースにしたモノトーンで、シックで高級感のある雰囲気を見事に演出しています。

就航当初は、パンツスタイルの制服が話題を呼んだスターフライヤーでしたが、今回のリニューアルでは、パンツに加え、スカート、ベスト、ワンピースも加わり、季節や気分に合わせて着用できるようにしているそうです。

※画像
https://www.facebook.com/starflyer.japan/photos/a.439081729543516.1073741830.436758456442510/1209805759137772/?type=3&theater

伊勢丹 新宿本店

column58伊勢丹 新宿本店は、2013年3月のリモデルグランドオープンの際に、店内案内係の制服を一新して話題になりました。デザインを担当したのは、YOKO CHAN(ヨーコ チャン)。

 

「主張しすぎず、お客様が見たときに“自分も着てみたい”と思うようなデザインであると同時に、袖を通す従業員の方が、毎日心地よく自分らしく仕事ができるように」――そんな願いが込められたユニフォームです。

 

ショート丈ジャケットとストレートパンツのセットアップで、スカーフの色も白と黒でシックに統一されています。

 

 

 

まとめ
モノトーンは、落ち着いた統一感があり、「洗練」「上品」「シック」「都会的」といった雰囲気を出したいときにおすすめです。また、昔懐かしいようなクラシカルなイメージを演出するのにも向いています。モノトーンは白と黒、それぞれの特性を兼ね備えているので、黒の比率を多くすれば高級感や存在感が強くなり、白の比率を多くすれば清潔感や爽やかな印象を与えることができます。