コラム

災害時の車中泊避難

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皆さん、こんにちは、防災課  担当星です。

熊本地震発生から3年が経ちました。最大で19万人の避難者を出し、約200人の尊い命が失われ、約40,000棟の家屋が全壊・半壊してしまう大災害でした。

車中泊避難

熊本地震の避難生活でよく見られた事の一つに「車中泊避難」が有ります。最大震度7の大きな揺れが同一地域で2度も観測されたという点、余震が度重なり建物そのものへの信頼性がなくなってしまった点、指定された避難所すら被害を受けているという点、等々で、心理的な不安から車の中で過ごすことを選んだ方が非常に多かったです。

「車中泊避難」に関しては多くの方がコメントしていますが、メリット・デメリットが幾つかあります。少し整理してみましょう。

 

 

 メリット ~プライバシー、エアコン、情報入手、充電、感染症、ペット~

車中泊避難は、プライバシーの確保、エアコン完備、ラジオからの情報入手がいつでも可能、携帯電話やスマホの充電ができる。

セキュリティ面では、窃盗の心配も少なく(避難所では充電中の携帯電話が盗まれるという被害もありました)、身辺を安全に保てるため、精神的なストレスを軽減できます。

また、感染症のリスクも減ります。
性格的に避難所という団体生活に向いていないという方には、自分のライフスタイルを確保できるという点において、大きなメリットがあります。移動が簡単なので、避難所へ行って救援物資や食事を受け取ることもできます。ペットを飼っていて避難所には一緒に入れないからと言う理由で車中泊避難をしている方がおられました。

 

 

デメリットと対策 ~エコノミークラス症候群、不眠、虫、トイレ、防犯~

エコノミークラス症候群

熊本地震では車中泊をしていた80代の男性が肺梗塞で死亡した他、エコノミークラス症候群を発症した高齢者が数多くいました。

対策:車内をフラットにする・日中は外に出る時間を作る。

エコノミークラス症候群防止や安眠のためには、車内をフラットにする必要があります。

足元にクーラーボックスを置いて座席と同じ高さにしたり、毛布や布団を丸めて足元を埋めたりするのも有効です。

長時間ずっと車内に籠もるのではなく、日中は外に出て作業をする、体操をするなど、避難生活の仕組み作りを考える必要があるでしょう。

水分をまめに摂取する事も重要です。

 

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②ストレス・不眠

車中泊避難者は、避難所近くの駐車場に停車して眠っています。駐車場は、夜間も車の出入りがあり、エンジン音、ライト、人の声、車のドアの開閉音、カーラジオや音楽によって安眠が妨げられることがわかっています。

対策:夜間の安眠を確保する注意喚起が必要です。

 

 

窓を開け放って過ごしていると、蚊やハエ、蛾などの虫が車中の灯りに寄ってきます。夏になるにつれて虫刺されの苦しさから、虫よけ用品を求める人が多くいました。

対策:電池式虫よけの備蓄をしておきましょう。車中泊避難では、蚊取り線香などの火を使う虫よけは火災の危険があるので使わないでください。電池式の虫よけ器具や虫よけスプレーをふだんから余分に備蓄していると車中泊避難でも使えます。

 

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④トイレ

益城の避難所では、車中泊避難者が車を停めている場所からトイレまでの距離がかなり離れていました。真っ暗ということもあり夜間のトイレを我慢する人も多くいました。

対策:仮設トイレ・簡易トイレの備蓄をしておきましょう

 

⑤防犯

熊本地震では、単身者女性が一人で車中泊をしていることが少なくありませんでした。就寝中や着替え時、誰かに車内を覗かれるのではないかという不安感はぬぐえません。

対策:すき間のない目隠しを常備する。車内にレールで取り付けるタイプのカーテン。窓の四隅を吸盤で押しつけて、窓面すべてを目隠しできるマルチシェードがあると安心です。

 

⑥排気ガスによる一酸化炭素中毒

車のどこかに小さな隙間ができていて、そこから排気ガスが入ってきてしまうケースです。就寝してしまったら排気ガスが室内に入ってきても全く気づきません。更に、寝ているときに知らずにアクセルを踏み込んでいるケースもあります。

対策:エンジンを切る、サイドブレーキーを確実に引くこと、ガレージの中や草むらには駐車しない。小まめに換気を心がける。

上記同様に、社用車やトラックほか業務として使用してる車両でも車中泊が考えられます。対策と心構えさえしっかりしておけば「車」は非常に便利に使えます。燃料も空になるまで使用するのでは無く、いつも半分くらいは燃料が有る状態でいる事も重要ですね

 

 

 

 

 

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