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ユニフォームと防災用品のコラム

日本の海を守る取り組み ― 進化したペットボトルリサイクルユニフォーム 取締役社長 花本高志

カテゴリ: コラム 作成日:2019年10月28日(月)

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 太平洋や日本海、瀬戸内海にオホーツク海、東シナ海など―日本列島を取り囲む海の中には実に多種多様な魚たちが暮らしています。

その中でも私たちが食べることのできる魚は500種類ほどにのぼるとか。マグロ、アジ、鯛や平目に鮭、鰹等々……さっと思いつくだけでも、様々な種類の魚が日々私たちの食卓を彩ってくれています。
このような海の恵みだけではなく、日本の海そのものが持つ美しさに癒され、心魅かれる人も少なくないはずです。ダイビングをすれば海の持つ色彩美を体感でき、釣りをすれば海が広大な生命の宝庫であることを改めて感じることもできるでしょう。
そういう私も、趣味の釣りを通じて美しい海の恩恵を受けている一人です。

 

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深刻化する日本の海洋ごみ問題

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そんな多彩な魅力にあふれた美しい日本の海ですが、近年は海洋ごみの漂着が大きな問題となってきていることをご存知でしょうか。海洋ごみの大部分は、お菓子の袋や食品容器、ペットボトル等といった、誰もが日々目にしているプラスチックごみが占めています。通常は適切に廃棄処理されているプラスチックですが、不法に投棄された物が海岸に散乱したり、廃棄管理ができていないごみが川岸などに散乱したりすることで、それらが時間が経つにつれ少しずつ風雨とともに海まで流されていき、最終的には大量に漂着する「海洋ごみ」となってしまうのです。
このように漂着したプラスチックごみは自然に分解されることがないため、半永久的に海上に漂いつづけるだけではなく、海底に沈んでしまうものもあり、さらに紫外線にさらされ劣化していくと小さなプラスチック片となり、海洋を拡散していってしまいます。
この小さなプラスチック片の中でも、特に5ミリ以下のものは「マイクロプラスチック」と呼ばれ、その小ささゆえに魚が誤食してしまうことも多いことから、海洋生物への影響が問題視されています。
日本の海に深刻な影響をもたらしているこのプラスチックごみ、今すぐにでも減らすべきところではあるものの、ふと周りを見渡してみると、私たちの生活には当たり前のようにプラスチック製品があふれています。
 

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近頃は、世界的にもこの海洋ごみ問題がメディアなどで大きく取り上げられるようになり、スーパーでのレジ袋の提供廃止や、プラスチック製のストローの提供を取りやめる飲食店が出てきたりするようにもなってきました。
とはいっても、その便利さゆえに、食品の包装や日用品のラベルに至るまで、部屋の中を見てみるだけでもまだまだ多くのプラスチック製品が目に入ってくるのが現状といったところではないでしょうか。
実際、世界の中でもとりわけ多くのプラスチックごみを排出し続けてきた日本は、国内で発生したプラスチックごみの処理を「リサイクル資源」として中国などのアジア各国へ輸出するという形に頼ってきたという事実もあり、プラスチックごみ問題への対策がまだまだ不十分という印象が否めません。
この状況に追い打ちをかけるように、最大の輸出先であった中国が2017年から海外からのごみの輸入を規制し始めたこともあり、今まさに日本はプラスチックごみの処理を海外への輸出に頼るのではなく、自国内で適切に処理していく体制を作り、この問題を解決すべき時を迎えています。

 

(参考)
環境省ホームページ「海洋ごみ教材」
http://www.env.go.jp/water/var/www/html/_iq_import/water/marine/litter/post_43.html
WWFジャパンホームページ 「海洋プラスチック問題について」

https://www.wwf.or.jp/activities/basicinfo/3776.html

 

これからのリサイクルのかたち

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【画像】https://www.aitoz.co.jp/bring/ アイトスBRING ページより 

 

日本の海洋生態系にとって、決して見過ごすことのできない「海洋ゴミ問題」を解決するためには、プラスチックごみの適切な処理体制を整えていくのと同時に、いわゆる「3R」を進めていくことが不可欠です。

 

①    Reduce(リデュース) ……ごみの削減
②    Reuse(リユース)……再利用
③    Recycle(リサイクル)……再生産

 

そこで当社は、この3R推進のために「BRING※」というシステムを通じて海洋ごみの中でも特にペットボトルごみのリサイクルを推進しています。

 

※不要になった服を廃棄することは、その分の資源を廃棄してしまうのと同様であるという考え方をもとに、廃棄された服から石油由来原料と同等品質のポリエステル製品をつくることに成功。古着を回収し、新しい服や資源へと再生させる、いわゆる「サーキュラーエコノミー」を実現する取り組み。

 

(参考)https://shop.bring.org/about   BRING material ホームページ


もともと企業向けユニフォームの多くは石油由来のポリエステルという化学繊維から作られています。そのため、ペットボトルごみ削減の目的で使用済みペットボトルを回収、粉砕しチップ状にしたうえで再生繊維へと蘇らせるペットボトルリサイクルユニフォームが従来生産されていました。 

 

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しかし、このようにペットボトルからリサイクルされた再生繊維ユニフォームは存在していたものの、このユニフォームも着古して使用済みとなってしまえば「産業廃棄物」として扱われ、そのまま焼却・廃棄されてしまうという現状がありました。
ところが、これからは前述のBRINGというシステムを通じ、ペットボトルからリサイクルされたユニフォームがたとえ不要になっても、廃棄することなく、それをさらにリサイクルをして再利用することが可能となったのです。
まさに「進化したペットボトルリサイクルユニフォーム」と言うことができるでしょう。
限りある衣料資源を有効活用しつつ、ペットボトルごみのリサイクルを行っていくことで、海洋ごみ問題の解決にもつなげていくことができるといえます。

社会課題の解決にむけて

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「ユニフォーム事業を通じ人と環境との調和を創造します」― これが、私たちダイイチの使命です。
私たちは、ユニフォームという商品を通じて人々が輝ける環境を提供し続けることで、より活気に満ちた、輝ける地域社会づくりの一翼を担うことを目標としています。
これを実現するために、ダイイチが今、当社事業を通じて解決のために貢献すべきと考える社会課題は以下の3つです。

 

「地域社会持続性」
「限りある衣料資源の有効活用」
「働くための健康な心と体」

 

これらの社会課題の解決に、当社事業を通じ貢献していくことをここに宣言します。
とりわけ「地域社会持続性」「限りある衣料資源の有効活用」という課題解決していくために、BRINGシステムを通じてこの海洋ごみの再生とリサイクルへの取り組みを推進していきます。冬の風物詩、一面真っ白な流氷を眺めることができる北のオホーツク海から、透明度が高く、潜れば色とりどりの美しい魚やサンゴ礁を楽しむこともできる南は沖縄の海。

 

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 白く美しい砂浜と、一見荒々しい印象の波とのコントラストさえ楽しむことのできる日本海や、地域によってその印象を様々に変化させる太平洋の海。
その魅力をひとつずつ挙げていったら、恐らくキリがないのではないでしょうか。
日本列島を取り囲むこの美しい海をこれからも守り続けていくために。
そこに住む貴重な生き物たちの多様性を守り続けていくために、私たちダイイチは新時代のユニフォームを皆様にご提供していきます。

 

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