Case Study

インタビュー

クリニックの看護師・医療事務のユニフォーム【医療法人社団湘南太陽会様】スタッフみんなの思いが詰まったオリジナルナース服で、院内の雰囲気もとても明るくなりました。

医療法人社団湘南太陽会 様

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見た目の美しさと動きやすさ、機能性を備えたこだわりのナース服をオーダーメイドで作成

横浜市に4つのクリニックと統合医療研究所の運営をされている医療法人社団湘南太陽会の西久保様、内野様に、美しいシルエットと動きやすさを兼ね揃えた、こだわりの詰まったオリジナル制服実現に至るまでのお話を伺いました。

他にないオリジナル制服を

今回はオーダーメイドでオリジナル制服を作成されましたが、最初からオリジナルで作ろうと思っていらしたのですか?

そういうわけではありませんでした。10年ほど前から同じデザインのナース服を着用していたのですが、その商品が廃番になったことが最初のきっかけです。この先末永く愛用できるものを採用したいと考え、既製品ではなく、オリジナルで製作することになりました。オーダーメイドであれば、廃番のリスクを避け、他とは違うデザインの制服を作ることができるというところに魅力を感じました。

制服にはどのような効果を求めていましたか?

スタッフは20代、30代の人が多く、その年代にとって制服は着て楽しむという部分もあり、着用することによってモチベーションが上がるという要素も必要です。また、入口すぐに受付があるので、クリニックの顔としての制服の印象もとても大事です。患者さんには、明るさや清潔感を感じてもらいたいと思っていました。

リニューアルはどのように進行されましたか?

ゴールの時期は決めずに、納得のいくまでこだわって作りたかったので、1年半程を要しました。最初は私たち二人でナース服のデザインや生地の厚みなどを市場調査しました。既製品のデザインをベースにして、首周りの開き具合、生地の落ち感、腰ベルトの有無など、全体のシルエットの美しさにこだわり進めていきました。私たちの希望に沿って手直しできるのがオリジナルのいいところだと思い、ダイイチさんにはいろいろお願いさせていただきました。

美しいシルエットを求めて

その他のこだわりや気を付けた点を教えてください。

生地にはこだわりました。まずは透けないこと。そして、色です。理事長がブルーにこだわりを持っていたので、色はブルー系と決めていました。しかし、ブルーにも様々な色味があり、使用できる生地も限られていたので、難しかったですね。既製品のカタログを見てみると、ナース服のラインナップにピンクは多かったのですが、ブルーは数少なくて、その中で選ぶと限られてしまいます。色はオリジナルデザインにするという方向性を決めた要因でもあります。また、伸縮性にもこだわりました。以前は動きにより破けてしまうスタッフもいたので、高い場所にあるカルテにも手を伸ばしやすく、低い場所にあるカルテもかがんで取りやすいよう、動きやすさを重視しました。

着やすいように前ファスナーの長さも従来のものより伸ばしてもらいました。試作品は3回、回を重ねて提案してもらいました。シルエットの美しさにこだわり、ウエストの絞りや丈の調節など、実際に着用したものを客観的に見て判断しました。機能的な面では、ポケットの内側にもう一つ小さいポケットを作ってもらいました。従来のものだと、みんなペンを入れるので、生地に黒いポツポツが付いてしまっていましたが、内側に小さいポケットが付くことで外側が汚れることはなくなりました。またポケットが深いので、手帳など入れても外から見えません。

ポケットの中に内ポケットというのは、既製の事務服にあったのですが、それは浅くて、ポケットの中身が見えてしまっていました。それでは美しくない!と思ってダイイチさんに相談すると、“いかようにでもなります”という魔法の言葉が…。改良したすっきりしたデザインを提案してくれました。

お話を伺っていると本当に細かい部分までこだわりが詰まっているなというのが分かります。

ダイイチ担当者:柳下 :

過去のメモで上下のバランスの調整、切り替え部分の調整やAラインへの変更など、手直しをした記録が残っていました。パターンを細かく調整し、私たちなりに本当にこだわって作れたのかなと思っています。工場側にも細かくコメントを書いて指示出しをしました。そこまでしないとちゃんとしたものができあがらないなと思える程難しいやり取りでした。

進行していく中で、印象的なエピソードなどありますか?

ダイイチ担当者:柳下 :

サンプルを着用して実際に業務をしてみた時、襟元の開き具合で、パカパカ開いてしまう。胸元が患者さんに見えないようにできないかというスタッフからの声があり、デザインの改良をお願いしたところ、デザインの問題ではなく、試着したスタッフのサイズと合っていないことがわかりました。柳下さんたちがクリニックまで来てくれて、一緒に解決してもらったことで早く円滑に進んだと思います。

私どももご意見をいただいたときは悩みましたが、当初想定したSサイズよりも小さいSSサイズの方が多いことがわかりました。それもオリジナルなので対応が可能でした。SSサイズをどういうふうに作ろうかと、デザイナーやパタンナーもクリニックに同行して、改良を重ねました。

かわいい制服で院内も明るく

リニューアル後のスタッフからの感想はどのようなものがありましたか?

看護師のチュニックも、今までのものは、背中が見える丈だったのですが、着用していて気にならないようにお尻まで隠れる丈にしました。しゃがみやすくなった、動きやすくて着やすいという意見が届いています。その他、スタッフからは、かわいいという感想がありますね。制服を変えたことで、院内が凄く明るく見えると、事務スタッフもびっくりしているという声も上がっています。以前のものも看護師は白、事務はブルーだったので大差はないと思うのですが、今回のデザインがかわいいので、それに合わせるエプロンなども新しい制服に合うものを用意するなど、スタッフもアレンジを楽しんでいるようです。

既製品の中から決めるということもできたと思いますが、実際オリジナルを作ってよかったと思われましたか?

よかったと思います。こちらの要望をすべてくみ取ってくれたのでとても満足しています。スタッフみんなに意見を聞いてできあがったものなので、今までの既製品のものより愛着をもって大切に着てもらっていると実感しています。

医療法人社団 湘南太陽会  鳥居泌尿器科・内科 様