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透けない白シャツと透けないインナー選びの話 | 制服コラム

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カフェでもオフィスでも、ユニフォームに限らず、ファッションとして幅広いシーンで取り入れられている白シャツ。

 
白は清潔感やフォーマル感もありつつ、どんなコーディネートともマッチする色です。1枚持っていると大活躍するアイテムですが、着ている方からよく聞くお悩みがあります。それは「透け」問題。いつも下着が透けていないか気になって、業務に集中できなかったり、逆に透けていることが気にならない人は周りが気にしたりすることもありますよね。清潔感があって素敵な白シャツですが、1枚で着るのは抵抗があるという人がいるのも事実です。ユニフォームであれば、上にベストを着て問題解決!ということもできますが、今回は白シャツを1枚で気遣うことなく着用できる方法について考えてみたいと思います。

 

そもそもなぜ白は透けるのか?

まずは白が透ける理由について考えてみましょう。白は光をすべて反射する色で、言い換えれば光を吸収しない色です。すべて反射するなら、なんとなく透けなそうですが、完全に光を反射するわけではないんですね。一部の光が生地を透過して内側に入り、その生地の下にあるものに届き、そこでさらに反射して外に透過することで、透けて見えるのです。その生地を透過するかどうかは、生地の厚さにも関係します。たとえば、スウェットのような肉厚な生地は、たとえ白でも透けないですよね。生地の厚みで内側に光が届かないため、中に着用しているものを透過しないのです。白とは逆で、黒はすべての光を吸収します。そのため、生地の内側で反射が起こりにくいため、透けないんですね。

白を透けにくくするのは?

それでは、その白を透けにくくするにはどうしたらいいでしょうか。透けを防止するためには必要なのは、生地の内側に光を通しにくくすることです。たとえば、シャツによく用いられているポリエステル繊維の大元は透明で、光を完全に遮断することはできません。そこでポイントになるのが光の屈折率。たとえ透明な物質でも、凹凸をつくるなど光を反射させると白っぽく見えるようになります。こうした特性を生かし、繊維の艶を消して、そこに酸化チタンを含有することで光が乱反射し、透け感を抑えてくれる糸(フルダル糸)があります。

これから白シャツを選ぶなら、透けない白を!

光の透過や屈折の話は難しいので、理解できなくてもOK! 知っておいていただきたいのは、透けない(透けにくい)白シャツがあるということ。これを読んでいただいているのがユニフォームを選定する立場の方であれば、白シャツを採用する際には、スタッフが余計な気遣いをせずに働けるように透けにくい商品を選ぶことをおすすめします。ポイントは「フルダル糸」。フルダル糸を使用している生地は防透性が高いので、生地名を見る際の頭の片隅に入れておいてください。

 

<おすすめ商品ピックアップ>

動きやすさ、機能性、安心感もあるニットシャツ

ハイゲージ・フルダルトリコット

ニット素材で、防透性が高く、なめらかな風合いの高スペックシャツ。ストレッチ性が高いので、透けのストレスだけでなく動作のストレスも軽減!洗濯後の乾きも早く、ノーアイロンでOKなので毎日の洗濯もらくらくです。

 

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制菌素材で気になるニオイを防ぐ ミニヘリンボーン フルダル糸を採用し、ソフトで着心地抜群!制菌加工が施してあり、繊維上の細菌を抑制します。部屋干しのニオイも防ぐので、家庭洗濯でも清潔感をキープできます。

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それでも心配な人のための透けないインナー選び

「透けない」ということについて、少し理解いただけますでしょうか? 実際のところ、生地の薄さを維持しようとすると、白だけどまったく透けないというのは難しいと思います。シャツなのに、スウェットみたいにぶ厚い生地だと変ですし、そもそもコストの問題で防透性の高い商品を選べないかもしれない…。そこで、念のために透けないインナーについてもお伝えしておきます!先ほど、生地の内側に光が届いて、中に着用しているインナーに反射し、外に透過するというお話をしました。インナーの色が外に向けて見えてしまうわけです。肌とのコントラストが強いほど透けやすくなります。ということは、肌の色に近いインナーにすれば透けないですよね。厳密にいうと同じように透けているのですが、目立たなくなります。一番目立たないのは「ベージュ」。自分の肌の色ずばりの色が見つかればいいですが、もし少し明るい色と濃い色を選ばなくてはいけない場合には、濃い色を選びましょう。少し明るい色だと、意外と目立ちます。それから、インナーはシンプルがおすすめ! スリムなシルエットのシャツほど、リボンやレースは形がわかってしまうので、シームレスがよいでしょう。

 

まとめ

前半、物理の教科書のような話になった白の「透け」について、少しはご理解いただけたでしょうか。誰にとっても大なり小なり避けられないこの問題。透けにくい商品が続々と登場していますので、ぜひ取り入れてみてください!