Case Study

インタビュー

ホテル清掃のユニフォーム【スターツクリーンパートナーズ株式会社様】モチベーションアップが目的、役割・ポジション別にシャツの色を定めた新ユニフォーム

スターツクリーンパートナーズ株式会社様

人々の生活に根差した幅広いサービスを提供するスターツグループの中で、スターツクリーンパートナーズ様はオフィスビルや商業施設・介護施設等の清掃、ホテルの客室およびパブリック清掃をおこなっています。

「人が、心が、すべて。」であることを企業理念に、創業から現在にいたるまで、人の個性を認め、尊重し育てることで多彩な人材を輩出しグループとして成長されてきました。昨今では外国人の方の採用も多く、その個性はさらに多様化しています。

今回はホテル清掃のスタッフユニフォームのリニューアルに携わった業務推進部 大西様、ホテル清掃部 武藤様、佐藤様にお話を伺いました。

ビルメン展示会で新商品に出会ったのがリニューアルのきっかけ

ユニフォームをリニューアルすることになった経緯をお聞かせください。

大西様 :

以前のユニフォームに課題があり、改善したいという思いを抱えている状況でビルメンの展示会をリサーチしていたところ、ダイイチさんのブースで開発中のニットシャツが目に留まりました。デザイン・機能面などの説明を聞き、これなら課題を解決できると感じ具体的に進めることになりました。

佐藤様 :

前回のリニューアルでは、施設ごとに別々だったユニフォームを統一することが主な目的でした。その目的は叶いましたが、着用開始後に機能面で課題が出てきました。具体的には、伸縮性が無く動きづらいこと、汗じみが目立つことなどです。

左から大西様、佐藤様、武藤様

役割を一目で判断できるように色分け

新しいユニフォームの具体的なイメージはありましたか?

大西様 :

スタッフが着たくなるような格好良いユニフォームにしたいと思っていました。さらに役割やポジションごとにユニフォームの色を変えることで、スタッフのモチベーションアップや憧れに繋がればよいと考えました。またスタッフには外国人も多く、役割が一目でわかることで作業をスムーズに行うことができます。

他社の清掃スタッフのユニフォームも日頃からリサーチしていました。ホテルで良く使われている色はベージュや黒が多いですが、黒は汚れが目立つこともあるので、ベージュを基本色にしようと考えていました。

様々な動きに対応できる伸縮性ときちんと感

新ユニフォームで特に意識した点、こだわったポイントはありますか?

大西様 :

汗じみが目立たないか、下着が透けないか、動きやすいかなど旧ユニフォームの課題が解決できるかまず確認しました。あとは実用性(ポケットの位置や数、ネームプレートのつけやすさ)もチェックしました。外国人の従業員も多いので、サイズ展開が豊富であることも条件の一つでした。

武藤様 :

洗濯がしやすく乾きやすいもの、シワがつきにくく取扱いが簡単なものを希望しました。また、清掃業務は腕を上げたりしゃがんだりなど動作が大きく、どうしてもシャツがパンツのウエストから出てしまいがちです。今回選んだシャツは裾がまっすぐなデザインで、はみ出してもだらしなく見えないというのもポイントでした。

課題解決のため、実際にスタッフが着用

開発途中の製品を導入するまでにどのようなプロセスがあったのでしょうか。

大西様 :

ダイイチさんに開発途中の生地やサンプルを見せていただき意見をお伝えしました。ある程度形になった時点で、現場で作業をしているスタッフに着用してもらい意見を聞きました。その後ヒアリングした内容や気づいたことをまとめ、本部の会議で共有しました。決裁者も交えての会議であったため、スムーズに進んだと思います。

ダイイチ担当者 :

シャツはまだ開発段階だったので、サンプルに対してのコメントは貴重なご意見として参考にさせていただき、実際にご意見をもとに袖丈を調整するなどしました。実用性に関しては、こちらが想定していることと現場での需要に相違がないかなど擦り合わせさせていただいたことで、商品のデザインを決める裏付けにもなりました。

実際のユニフォームではなく、生地見本での色確認

選考過程でご苦労されたことはありましたでしょうか?

大西様 :

ユニフォームのサンプルができあがる前は、イラスト(絵型)や生地見本で着用姿を想像する必要がありました。慣れない作業のため苦戦しましたが、幅広くカラーシミュレーションを出していただくなど対応していただきました。形になったサンプルが上がってきてからはスムーズに進めることができました。

ダイイチ担当者 :

仕上がった時のイメージを想像していただくために3D(立体)モデルのシミュレーションを作り、確認していただきました。差し色のバリエーションもお出しし、徐々に絞り込んでいき最終決定に至りました。

3Dシミュレーション

明るいブルーの採用で爽やかな印象に

ユニフォームが新しくなって、周りの反応はいかがでしたか?

武藤様 :

クライアントのホテル様からは雰囲気が明るくなった、爽やかになったと言われています。検討の際には明るいブルーは清掃員というイメージが強く、ホテルのユニフォームとしては相応しくないのではないかという意見もありました。しかし実際に着用してみると、この明るいブルーが爽やかな印象を醸し出していると思います。

現場のスタッフからは洗濯のしやすさとシワにならないところ、通気性の良さが好評です。伸縮性があるので作業がしやすいという声も聞かれます。何より新しいものを着ると気分が良いです!

シャツを色分けしたことで、現場のスタッフへの指示も簡単になりました。ベージュのシャツを着ているスタッフに対し「不明点があった時にはブルーまたはネイビーのシャツを着たスタッフへ聞くように」と言っています。

左からネイビー:責任者、ブルー:清掃およびチェック担当(リーダー)、ベージュ:清掃スタッフ

大西様 :

シャツの生地がストライプ柄になっていることで高級感があります。また、ボトムスは裾のボタンを留めるだけで簡単に裾上げができる「パチっとパンツ」を採用しました。以前はパンツの裾を外側に折り上げて着用しているスタッフがおり、見た目的に良くないと感じていましたが、今回の仕様で解決することができました。

既存の取引で得た確かな信頼

ダイイチを選んでいただいた理由をお聞かせください。

大西様 :

今回のリニューアルは、ビルメンの展示会で求めていた商品に近いものが展示されていたのがきっかけです。

以前からお取引がありますが、発注後納品日を迅速にご連絡いただけるなどレスポンスの早さや、丁寧にご説明いただけることが信頼につながっています。他社を検討する理由はありませんでした。

大切にしたい現場目線

今後リニューアルを検討されている方にアドバイスをお願いします。

武藤様 :

ユニフォームが変わるとメンバーのモチベーションが上がります。機能性も必要ですが「着てみたい!」「格好良い!」という気持ちを取り入れることも大切だと思います。

大西様 :

「現場で気持ちよく働いてもらうにはどうしたらよいのか」と現場目線になって考えることが忘れてはいけない大切なことだと思います。そのために現場主体で進められるフローがあると良いと思います。

メンバーが毎日着るものですので、思いを込めてリニューアルさせていただきました。

開発に関わっていただいた貴重な経験

今回のリニューアルを振り返って

ダイイチ担当者 :

今回のリニューアルは当社としても稀なケースとなりました。開発中の製品の良さに共感していただき、検討の際には貴重なご意見を頂戴しながら進めていくことができました。当初想定していたよりも開発に時間がかかってしまいましたが、楽しみにお待ちいただき本当にありがたく思っています。おかげさまで自信をもっておすすめできる商品ができあがりました。スタッフの皆様が実際に着用してお仕事されている姿を見て感激しております。

スターツクリーンパートナーズ株式会社 様