Case Study

インタビュー

ミュージアムスタッフのユニフォーム【ロマンスカーミュージアム様】“着ること”が働く誇りにつながる、全員の力で作り上げた新ユニフォーム

ロマンスカーミュージアム様

ロマンスカーミュージアム様は、2021年4月に小田急電鉄が海老名市に開設したミュージアムです。 小田急線開業当時の車両や歴代ロマンスカーの展示で、小田急の歴史と魅力を発信しています。

その魅力を来館者に伝えているのがミュージアムスタッフです。 コンセプトは「電車だけじゃない、ワクワクを。 」。 この想いをスタッフ自身が身にまとえるよう、今回ユニフォームを刷新されました。

本事例では、リニューアルに携わった広報の小泉様に、ユニフォームに込めた思いや背景を伺いました。

ユニフォームはミュージアムの第一印象を決める“顔”

今回のリニューアルは小泉様が中心となって進行されたと伺っております。 これまでユニフォームリニューアルのご経験はありましたか?

小泉様 :

私は開業時からロマンスカーミュージアムに勤務し、現在は主に広報業務を担当しています。 開業時のユニフォーム選定には関わっておらず、今回が初めてのリニューアル経験でしたが、前任者から当時のコンセプトや想いは引き継いでいました。

ユニフォームは、来館者がミュージアムに抱く第一印象を決める“顔”のような存在です。スタッフが素敵なユニフォームを着ていること自体が、ブランドを伝える広報活動だと考えています。

ロマンスカーVSE(50000形)展示のアニバーサリーイヤー

ユニフォームをリニューアルすることになった経緯をお聞かせください。

小泉様 :

ミュージアム開業5周年と、ロマンスカーVSE(50000形)展示のアニバーサリーイヤーを記念して、ご来館いただくお客さま、スタッフに感謝を込めて、開業以降初のユニフォームチェンジを決意しました。

「このユニフォームを着て働いてみたい! 」と、憧れてもらえるユニフォーム

どのようなユニフォームにしたいと思いましたか? デザインのイメージはありましたか?

小泉様 :

ユニフォームは、スタッフが快適に働き、ホスピタリティを支える大切な存在です。 だからこそ、新しいユニフォームは“ただの作業着”ではなく、働く活力になるものにしたいと思いました。

ロマンスカーの歴史や魅力を伝える“チームロマンスカーミュージアム”としての一体感を持てること。 そして、着ること自体が働く誇りにつながること。 学生時代に「制服が素敵だからこの高校に入りたい」と思ったあの感覚を思い出しながら、「このユニフォームを着て働いてみたい!」と憧れてもらえる存在になればと考えていました。

デザイン面では、ロマンスカーの魅力を引き立て、スタッフの爽やかさが印象に残るよう、象徴である“バーミリオンオレンジ”を取り入れたいと希望していました。

老若男女、体型を問わず誰もが快適に着用できるもの

新ユニフォームで特に意識した点、こだわりポイントや旧ユニフォームからの改善点はありましたか?

小泉様 :

新ユニフォームでは、かっこいいデザインでおもてなしの気持ちが伝わること、年齢・性別・体型を問わず快適に着用できること、着心地の良さと伸縮性を大切にしました。

特にパンツについては、ストレッチ素材を取り入れ、接客でお客さま目線の姿勢をとるスタッフや、館内の点検・清掃を行うスタッフが作業しやすいような機能性を重視しました。 また、日々の業務で汚れがつきやすいため、汚れに強く目立ちにくい素材にしたいという希望もありました。

ミュージアムでユニフォームを着用されている方は日頃、どのような業務を担当されているのでしょうか?

小泉様 :

大きく3つの職種があります。 インフォメーションや館内案内、ジオラマのメンテナンスなどを行う運営スタッフ、ミュージアムショップ「TRAINS」のスタッフ、館内の清掃スタッフです。

若手スタッフから館長まで参加した試着タイム

新デザインはどのような手順で検討しましたか?

小泉様 :

まずは、実際に働くスタッフの声を大切にしたいと考え、アンケート形式で意見を募りました。

その後は、月2回の社員ミーティングのたびに試着を行い、意見交換を重ねました。試着タイムは毎回盛り上がり、若手社員スタッフから館長までが参加して、まるでファッションショーのような雰囲気に。 お互いに写真を撮り合い、楽しく検討を進めることができました。

また、ダイイチ様が時折“遊び心のあるデザイン”のサンプルを持ってきてくださるので、真剣な議論の中にも笑いが生まれ、楽しみながら比較検討できたことも印象に残っています。

一人で考え込まないこと、コンセプトに立ち返ることで解決

選定過程でご苦労されたことはありましたか? またどのように解決しましたか?

小泉様 :

年齢や性別、体型、季節を問わず、誰もが着心地よく着用できるユニフォーム選定には時間がかかりました。 職種によって求める機能性も異なり、例えば清掃スタッフは屈む動作が多いためストレッチ性が必須ですし、手洗いの頻度が高いので袖丈を短くしたいという要望もありました。

一人で考えていたら糸口が見つからなかったかもしれませんが、スタッフ全員で意見を出し合うことで課題を一つずつ解決できました。 最終的には「ミュージアムとの調和」という基本コンセプトに立ち返ることで、方向性を定めることができたと感じています。

また、検討が行き詰まった際には、ダイイチ様から幅広いご提案をいただき、新たな視点が生まれて活路が開けた場面もありました。

ダイイチ担当者 :

小泉様からのフィードバックが明確でしたので、提案の幅を広げることに迷いはありませんでした。 基本コンセプトに立ち返り、既成概念にとらわれずにご提案できたことで、最終的にご要望を形にできたのだと思います。

シンプルながらデザイン性の高さ、スタイリッシュさが魅力

新ユニフォームを着用開始されてから周りの反応はいかがですか?

小泉様 :

スタッフからは、着心地や動きやすさを始め、シンプルながらデザイン性があるところ、袖口のリブで袖がたくし上げやすいこと、洗濯のしやすさなどが好評です。

新ユニフォームの評価されているところ、気に入っている点はどこでしょうか。

小泉様 :

シャツの前立て部分には、ロマンスカーを象徴するオレンジの2本のラインをあしらっています。 1本はスタッフ、もう1本はお客さまを表し、ミュージアムが未来へ続いていく“線路”のイメージも込めています。 この2本のラインのおかげで、顔まわりが明るく見える効果もあります。

また、ジャケットを採用したことで、おもてなし感をプラスできました。明るいグレーで爽やかさを演出し、ノーカラーの衿ぐりに入れたオレンジのラインが“ロマンスカーミュージアムらしさ”を表現しています。

いつも親身で丁寧、同じ地域にあるという安心感

ダイイチを選んでいただいた理由をお聞かせください。

小泉様 :

同じ神奈川県にある会社で、地域に根ざしている点に共通点を感じ、安心感がありました。 担当の方がとても親身で、どんな相談にも丁寧に向き合ってくださったことも心強かったです。

また、ダイイチ様がSDGsに積極的に取り組まれている点にも共感しました。 小田急グループもサステナビリティを大切にしているため、価値観が一致していることが嬉しかったです。 さらに、旧ユニフォームを回収しリサイクルができるサービスがある点も決め手の一つとなりました。

ユニフォームのリニューアルは楽しみながら進めること

今後、ユニフォームをリニューアルされる企業へのメッセージをお願いいたします。

小泉様 :

今回のリニューアルでは、これまで大切にしてきた制服への想いを引き継ぎながら、従来のコンセプトを現代風にアップデートしました。 現場の声を聞き、サンプルをその都度スタッフ全員で試着して確かめたことが、良いプロセスだったと感じています。

ユニフォーム選定は、楽しみながら進めることが大切だと思います。 そのためにも、余裕を持ったスケジュールを組むことが重要です。焦らず、皆で意見を出し合うことで、納得のいく一着に近づけるはずです。

これからも、お客さまに感動や笑顔を届け、より愛されるミュージアムを目指していきます。 ご来館の際には、ぜひこだわりのユニフォームにも注目していただけたら嬉しいです。

今回のリニューアルを振り返って

ダイイチ担当者 :

ロマンスカーミュージアム様を担当させていただき、とても貴重な経験となりました。今回採用いただいた商品は本来他の業種に向けた商品でしたが、デザインや機能性が合えば、業種や職種を越えて活用できることを実感しました。 既成概念にとらわれず、自由な発想で提案することの大切さを学ばせていただきました。

何より、ロマンスカーミュージアムの皆様のチームワークの良さを間近で感じられたことが大きな喜びでした。 担当としても楽しく仕事を進めることができ、心より感謝しております。

ロマンスカーミュージアム様