Case Study

インタビュー

スーパーマーケットのユニフォーム【株式会社ニュー・クイック様】新しい制服は、ユニフォームではなくニュー・クイックの従業員へと変身する“コスチューム”

ニュー・クイック様

ニュー・クイック様は、1973年に神奈川県横浜市戸塚区で1号店を開業し、現在では84店舗を展開する精肉小売業を中心とした企業です。(2026年3月時点)

ニュー・クイック様が大切にしてきたのは、お客様に寄り添い、対話を通じて信頼を築くこと。その想いを体現するため、今回の制服リニューアルでは“ユニフォームではなく、ニュー・クイックの従業員へと変身するコスチューム”というコンセプトが採用されました。

リニューアルの背景や込められた想いについて、社長の林様、第三販売部長の木曽様、人事総務部長の大月様にお話を伺いました。

全員が同じものを着ていないことが、リニューアルの大きなきっかけ

従業員用ユニフォームをリニューアルすることになった経緯をお聞かせください。

林様 :

私が役員として入社した4年前、従業員が全員同じ制服を着ておらず、店舗によって装いも異なっていました。企業としての一体感やブランドの見え方を考え、リニューアルが必要だと感じました。

木曽様 :

仕入先の変更などが重なり、同じ制服を安定して調達できなくなったことが背景にあります。マイナーチェンジを繰り返した結果、店舗ごとに異なる制服が混在していました。

従業員にはコスチュームを着て、変身した自分で接客してもらいたい

どのようなユニフォームにしたいと考えていましたか?

林様 :

私は以前から、従来の制服を“ユニフォーム”と呼ぶことに違和感がありました。当社が大切にしているのは、従業員がお客様と対話し、寄り添う姿です。仕事ではニュー・クイックの従業員としての“役割”に変身してほしい。その想いから“コスチューム”という考え方を大切にしました。

大月様 :

ユニフォームは、お客様にとっては店の雰囲気を感じる最初のポイントで、スタッフにとっては気持ちを仕事モードへ切り替える存在です。「清潔感」と「自然と背筋が伸びること」を大切にし、動きやすく、きちんと感のあるデザインを目指しました。

レストランやカフェの制服をイメージ

新ユニフォームで特に意識した点、こだわったポイントはありましたか?

林様 :

厨房に立つよりも、ホールでお客様と対話したくなる装いにしたいと考えました。一般的なスーパーマーケットではなく、レストランやカフェの制服をイメージし、丈をやや長めにして、すっきりとした印象にしています。

大月様 :

機能面では、動きやすいようエプロンの前裾にスリットを入れ、シャツは七分袖を採用。漂白剤による色落ちのしにくさ、幅広い従業員が着用できるサイズ調整、洗濯後の乾きやすさにも配慮しました。

参考となる画像でイメージを共有しながら検討を進める

新ユニフォームはどのような手順で検討されましたか?

ダイイチ担当者 :

まず、同業他社やレストラン、カフェなどの参考画像をもとにイメージのすり合わせを行ないました。実現したい世界観を確認したのち、具体的なデザインを数案作成しました。最終的に3案程度に絞ってサンプルを作成し、従業員の方々へのアンケートを経て決定したという流れです。

経営側の方針と従業員の意見とのバランス

選考過程でご苦労されたことはありましたか?

木曽様 :

従来の制服に愛着があり、明るい色合いを希望する従業員もいました。一方で、会社として目指す方向性との調整も必要でした。

明るいカラーは同業他社と似る可能性もあったため、“ユニフォームではなくコスチュームをつくる”という方針を軸にしました。デザイン案を絞った段階でアンケートを実施し、その結果を最終案に反映しています。

大月様 :

スタッフの意見はさまざまで、どこまで反映するかの判断が難しいところでした。優先順位を整理し、サンプルの試着を重ね、実際の動き方を見ながら決めていきました。

周囲からの好意的な反応で段々受け入れられるように

新ユニフォームを着用されてからの周囲の反応や、気に入っている点をお聞かせください。

木曽様 :

当初は見た目が大きく変わり、違和感を覚えるスタッフもいたようです。しかし、周囲から褒められることが増え、徐々に好意的に受け入れられました。周囲から評価されることで、スタッフ自身も気に入るようになったのだと思います。

大月様 :

機能面でも評価が高く、生地の速乾性やエプロンのスリットによる動きやすさ、シャツの軽さ・肌触りが特に好評です。ポケット口にゆとりがあり、物が入れやすくなったという声もあります。

ホームページの画像も新制服へ変更しました。直接の影響とは言い切れませんが、採用面でも制服の印象がプラスに働いているように感じています。

諦めずに足を運んでくれた姿勢が、信頼につながった

ダイイチを選んでいただいた理由をお聞かせください。

木曽様 :

制服をリニューアルしたい思いは以前からありましたが、さまざまな意見や他案件の優先により、なかなか具体的に進められませんでした。

そのような中でも、ダイイチ様は定期的に連絡をくださり、何度も足を運んでくださいました。その姿勢が大きな後押しとなり、今回のリニューアルが実現したと感じています。

生産に入った後も、縫製工場の写真などを共有していただき、進捗が見える安心感がありました。最後まで信頼してお任せすることができました。

スタートは“想い”。そして方向性を決めて、最後までやり切ること

今後リニューアルを考えていらっしゃる企業へのメッセージをお願いします。

林様 :

制服をどのような存在として捉えるかは、企業によって異なります。まずは、従業員が笑顔で働く姿を思い描き、制服にどんな役割を持たせたいのかを考えることが大切です。スタート地点は“想い”。そこから方向性を定め、最後までやり切ることがリニューアルの軸になると思います。

大月様 :

ユニフォームは、働く人の気持ちにもお客様の印象にも関わります。現場の声と企業の方向性を両立し、「これを着て働きたい」と思える制服を目指してほしいです。

今回のリニューアルを振り返って

ダイイチ担当者 :

今回のリニューアルを通じて、企業様がユニフォームにどのような“想い”や方向性を持つか、その重要性を改めて感じました。デザインから考えるのではなく、まず企業としての考え方やコンセプトを明確に持つことで、目指す姿を関係者で共有しながら、デザインや仕様を具体化していくことができます。

今回の案件では、“ユニフォームではなくコスチューム”というキーワードが軸にありました。ニュー・クイック様に一貫したお考えがあったからこそ、スムーズに進めることができたと感じています。

 

ニュー・クイック様