Case Study

インタビュー

建設会社の作業着【株式会社ひかり建設様】アメリカや海外の職人さんは皆ジーンズを着ていて、昔から憧れていました。また、あまり作業服に見えない作業服を作りたいとも思っていました。

株式会社ひかり建設 様

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2009年設立の株式会社ひかり建設様 2×4工法の建売住宅をメインとした設計から施工までの一式工事で2018年度は1,400件以上の実績があります。2019年に10周年を迎え、他にない“かっこいい作業服”へのリニューアルに込めた思いなど、施工管理部 施工管理一課 課長 大谷様、施工管理部 主任 菊地様にお話を伺いました。

設立10周年を機に、作業服のリニューアルを決意されたということですが、デザインも色合いも一新されたのにはどのような思いがあったのですか?

10周年という節目を迎えるにあたり、会社の色を変えたい、若い世代に活躍してほしいという気持ちがありました。そこで、若い人にも注目してもらえるように、まず外見から変えてみることにしました。

カジュアルなスタイルでお客様との距離を近づける

デニム系のスタイリッシュなデザインですね。

この作業服を着てお客様のところに訪問したとき、普段着と間違われたのでしょうか、「今日はお休みですか? 休日なのに来ていただいいてすみません」と言われたことがありました。「作業服です。会社のロゴ入っていますよ」と答えると、「かっこいい作業服だね」と驚かれ、褒めていただいたことがあります。

お客様といかに瞬間的に距離を縮めることができるかは私たちが重視するコミュニケーションの一つです。威圧的になってはいけないが、引き過ぎてもいけない。うまく距離感を掴むことがとても重要です。さりげない会話が一つあるだけで随分違います。この作業服はそういう意味でいい材料にもなりますし、その効果はとても大きいですね。いかに笑って終われるかが大事なポイントです。そういう意味ではいかにも職人、業者という強面のイメージで訪問するより、非常にカジュアルでスタイリッシュなこの作業服の方が私の思いと合っています。
お客様と話していても表情がとても柔らかく、好感を持っていただいていると感じます。

リニューアルするならばこうしたいというイメージはありましたか?

ありましたね。
せっかく変えるのであれば、デザイン性の優れたものというのはもちろんですが、生地はデニム系がよいなというのがベースにありました。

デニム系が良いと思われたのはどうしてですか?

以前の作業服が白に近いベージュを基調にした「The 作業服」だったので、そこからの脱却し、仕事着だけどラフに動け、堅苦しさがないイメージを持ってもらえるのが私の中でデニムでした。アメリカや海外の職人さんは皆ジーンズを着ていて、昔から憧れていました。

また、あまり作業服に見えない作業服を作りたいとも思っていました。デニム生地となると、かなりカジュアルな印象を受けるので、実際現場で作業する上で批判と紙一重でした。外部の方にも受け入れられるか不安はありましたが、うまく作業服として見えるように、なおかつ現場では作業しやすいものにしたいと考えました。

誰にもマネできない独自の色を出す

リニューアルはどのような行程で行われたのですか?

元々いろいろな会社で探していたのですが、菊地がたまたまダイイチさんの名刺を持っていて、これも何かの縁だと思い電話をしてみました。

【ダイイチ:営業担当】2017年の春に飛び込み営業でご挨拶に伺って、ちょうどその1年後ぐらいにご連絡をいただきました。

最初にこちらの要望だけ思いつくまま伝えました。するとカタログ見本をたくさん持ってきてくれました。これは迷うだろうっていうぐらい…。でもその選ぶ時間がとても楽しくて、菊地とも仕事終わりに見たりしていました。今回Lee のデニムブルゾン、デニムパンツ、デニムシャツとブルゾンに合うポロシャツをリニューアルしたのですが、当初Leeに決める前に、別の品物で気に入ったものがありました。

しかし決める前に、その品番は廃盤になる恐れがあるということを調べて教えてくれました。第一候補としてだいぶ肩入れしていたので、それを諦めなければいけなかった時は喪失感があり、一旦立ち止まってしまいました。上司にもちょっと考えますと報告したほどです。そうして落胆していたところ、営業さんが今回のLeeを提案してくれました。自分たちの視点とは違う角度から攻めてきて「これもいいね!」と決まりました。

【ダイイチ:営業担当】最近ではデニム生地の製品も多く出てきましたが、当時はまだデニムの品番が各社あまりなく、ユニフォームとしてお客様が実際着ていらっしゃる事例を私自身知りませんでした。安心して長く着用していただけるか心配でしたが、アフターフォローまで可能な製品という確認が取れ、ご紹介することができました。

これが出てこなければ正直な話、もう少し難航していたかもしれません。タイムリミットもあったのですが、やはり納得いくものを作りたい、妥協したくないなという気持ちがありました。いい作業服に巡り合えてよかったです。

今回のご提案では、他社で着ている事案がないという面でもポイントが大きかったのでしょうか?

大きかったです。他には真似できないという強みを出したいと思っていました。設立10年といえば建設業界ではまだまだ若い会社です。棟数で言えば県内や関東では名が知れている建設業者ではありますが、見る方が見れば若いのにそんな件数増やして大丈夫なのと思われる方もいらっしゃいます。そこを払拭して当社だけの独自の色を出すという意味で、外見からアピールする必要がありました。他では真似できないものを作りたいという思いがありましたので、このブランドが作業着としてはあまり広まっていないと聞いて決めました。上層部に報告した際も、それを理由に挙げました。「これを採用している企業は他にはなかなかないです。これを『俺たちの色』にできます」と前面に話を持って行きました。

会合にも着ていける作業服

ご自身が気に入っている点はどこですか?

大谷様 :

このジャケットは襟が立ちます。私だけが襟を立たせているのですが襟を立てても崩れない点が、気に入っています。またファスナー部分の金色がアクセントになっているのもいいですね。

菊地様 :

社の納会や仕事終わりの会合などでお店を予約する際に、皆さん作業服でそのまま行くので、以前の作業服ではこのお店にこの格好で入っていいものかなどと思いながら予約したりすることがありました。今ではお店選びの心配をすることがなくなりました。

社員の方の年齢層が幅広いようですが、年齢が高い方からの反応はいかがでしたか?

年上の方も似合っています。最年長の54歳で現場に出ている人がいて、正直どうかな…と思っていたのですが、すごく似合っています。もちろん今までのイメージにない斬新さというのもありますが、ちょい悪オヤジとでも言いますか、非常にしっくりくるというか、見方によっては可愛いなとも見えます。いろんな見方ができる作業服かなと思っています。もちろん若い人はしっかりかっこよく着こなしています。

ロゴのデザインも複数パターンを作って提案させていただきましたが、ご満足いただけましたか?

ロゴをデザインするという概念も今までなかったので、ものすごい量のサンプルが提案された時に、すごいなと思いました。選びたい放題で、こんなにできるんだと感じました。

【ダイイチ:営業担当】12種類ぐらいお持ちしました。

サンプルはどれもクオリティが高いもので、迷いに迷って最終的に2点に絞りました。社名のロゴは会社の顔になるので、上層部全員の意見を取り入れたのですが接戦で、結果的には多数決、2票差で今のロゴに決定しました。納品が12月の末頃で、着用は1月からと社内的に決めていたのですが、配布されてすぐに気に入って、フライングして着用してしまった人もいました(笑)

ダイイチに対する印象は

ダイイチの担当者の印象はいかがですか?

大谷様 :

第一印象はまず若いなと思いました。僕もどちらかというとそういう風に見られがちで、こいつは若いな、大丈夫かな?と思われてしまう。でもとても話しやすく、私としては会社に若い力を取り入れようと考えていたので、そういう部分でも初対面から好印象でした。何よりとても対応が早いですね。僕との連絡がなかなか取れなくて、菊地にメールで連絡を取ってもらう時でも、その返信がものすごい早い。何かダイイチさんの原因で止まったり、途中で滞ったりというようなことは一切なく、こちらが考える時間を長く取ってくれたという印象があります。

菊地様 :

実際のメールやお電話でのやり取りをさせていただく中で、私の方で決定事項の返事ができない時に、回答時期を伸ばしていただくことが多々ありました。そういった中でも気にかけていただき、急かすことなくこまめにご連絡いただきました。ダイイチさんの社内的には大変なこともあったと思いますが、スケジュール面でも助けていただいて感謝しています。
また、当社は年に2回定期的に希望のアイテムを確認して配布しています。そうした中で在庫や注文するタイミングなど管理部分でもこちらの希望するサイクルで対応していただけています。突然の入社など急な要望にも対応していただけるのでそういう面でも助かっています。

ユニフォームづくりのアドバイス

今後リニューアルを考えていらっしゃる方にアドバイスをおねがいします。

会社の仕事なのですが、正直私は会社の仕事としてリニューアルに携わったつもりはありませんでした。自分が着たいものを作りたい。ずっと一個人の趣味の延長でやっていました。楽しさを持って進めていただきたいのと、やるからには妥協せず、納得するまでやってほしいと思います。そこはまずダイイチさんの協力があって、とことんまで話をすれば結果いいものができて、結果周りにも反響するものができるとお伝えしたいですね。

株式会社 ひかり建設様