コラム

作業着デザインのトレンドについて

はじめに

作業着のモデルチェンジや新規導入のご相談を受ける際、現在のトレンドについてご質問いただくことが多々あります。
これは一昔前と変わり、オシャレで機能性を兼ね備えた作業着が次々と登場し、選択肢が広がったことが大きな理由でしょう。
タウンユースできるようなかっこいい作業着も増えています。
働き方が多様化した現在では、作業着をオシャレに着こなしたいと考える従業員や作業着の良し悪しを就職先を決める基準の1つにすることも少なくはありません。
人気のある作業着のデザインを知り、自社のモデルチェンジや新規導入の参考にしてみてはいかがでしょうか。

デザイン性のある作業着を選ぶポイント

作業着を選ぶ時は、デザインだけではなく機能性にも注目することが重要です。
デザインのみに注目して購入してしまうと「着用すると重く感じる」「伸縮性がなく動きづらい」「暑さ寒さに弱い」など欲しい機能が伴わず作業効率に影響を及ぼす場合もあります。
また、会社のイメージやコーポレートカラーに沿わない場合もあるでしょう。
好ましいデザインを明確にした上で会社の求める機能性やイメージなどと合わせて検討することが重要です。

スポーツテイストのデザイン

作業着でもスポーティなデザインは、フレッシュで活気のある印象を与えるため幅広い層に人気があります。
特に運送業など動きの多い動作が求められる職種にはおすすめなスタイルです。
しかしながらスポーティなデザインの作業着は、プライベートで着用するものとは見た目は似ていても求める機能性が異なります。
例えば、ポケットの大きさや場所、熱や摩擦に強く耐久性の高い生地が使用されています。
そして現場によっては、着用者が安全に作業できるように視認性が高いものが必要です。
その他、屋外での寒暖に長時間対応できるように、防風性や通気性などさまざまな工夫がされています。

細身のシルエットとストレッチ性の関係

細身タイプの作業着は、生地が身体にほど良くフィットし動きやすく、スッキリとした見た目が魅力です。
このような細身のシルエットを希望する場合は、ストレッチ性のある素材を使用したものを選択すると良いでしょう。
ストレッチ性とは、素材や加工方法で衣類の伸縮性や弾力性を高めたものを指します。
ストレッチ性の高い素材の代表的なものにポリウレタンがありますが、通気性や耐久性の観点から作業着にはあまり使用されていません。
作業着は綿やポリエステルなどの耐久性のある素材に独自の織り方や加工技術を施し、ストレッチ性を高めるケースが多いです。
ストレッチ性がある作業着は、動きに合わせて縦方向・ななめ方向に生地が伸縮し、作業時の動きにくさを軽減させます。
ストレッチ性の度合いは、ピッタリしたものからゆとりのあるものまで商品により異なります。
職種や作業場面、着用者の年齢や性別などを充分に考慮し、自社にベストなものを選びましょう。

左右アシンメトリーのデザインの特徴

左右アシンメトリーなデザインを取り入れた作業着は、オシャレで洗練された雰囲気があり、周囲に与えるインパクト効果も大きいです。
そのため同業他社と差をつけたい場合、検討したいデザインの1つでもあります。
シルエット、色などの要素や大きさにより、左右アシンメトリーのデザインの取り入れ方はさまざま。
作業着全体に取り入れる他、女性事務服ではリボンやスカーフなど部分的なアクセントとして用いる場合も見られます。
取り外し可能でクリーニングの負担にもならず、事務服を華やかに演出するのにとても効果的です。

上下異なる色やデザインの作業着を選ぶメリット

作業着というと同シリーズの上下同じ色合いで揃えている姿をイメージされる方が多いかと思います。
実際に、このような上下同じ色合いの作業着は、一般的によく用いられるスタイルと言えるでしょう。
しかし最近では、上下異なる色やデザインを取り入れるスタイルも作業着のトレンドとして見られるようになってきました。
同シリーズに拘らないことで、メーカー各社の優れた機能性やデザインを自由に選べるメリットがあり、社内の多くの意見を反映しやすくなります。

また、作業着ブルゾンやポロシャツの色合いは多く、作業着パンツと組み合わせることで多様なコーディネートが楽しめるのも魅力の1つです。
例えば「ベージュ×ネイビー」や「レッド×ブラック」といったようなメリハリがあるコーディネートはカジュアルな印象、「チャコールブラウン×ベージュ」など同系色のコーディネートは落ち着いた印象を与えます。
会社の求めるイメージや機能性を考慮しつつ、検討していくと良いでしょう。

まとめ

作業着もプライベートのファッションと同様、トレンドの移り変わりがあります。
トレンドを意識しつつ作業着を選択することは、時代の流れに沿ったブランディングを行うために必要な要素です。
そして現在ではオシャレで機能性を併せ持った作業着が数多く存在します。
オシャレと機能性のどちらかだけに重点を絞り選択するのではなく、どちらも取り入れることが可能になりました。
是非、モデルチェンジや新規導入の際は作業着のトレンドにも目を向けてみてはいかがでしょうか。