コラム

100年続くユニフォーム企業へ|『ダイイチ』が考える「企業ユニフォームの新しいあり方」

100年続くユニフォーム企業『ダイイチ』が考える「企業ユニフォームの新しいあり方」

企業ユニフォーム市場5,000億円規模はどうなるのか?

ユニフォーム市場に関する調査

企業ユニフォームは、もはや「服飾費の一部」ではなく、安全管理・業務効率・ブランディング・サステナビリティを同時に担保する経営インフラへと進化しています。実際、国内ユニフォーム市場は 年間 5,000 億円規模で堅調に推移しており、製造・物流・サービスなど幅広い業種が、市場を支えています。

矢野経済研究所の2024年調査によると、2023年度のメーカー出荷金額は 5,080 億円(前年比 100.3 %)と微増傾向が継続しています。

参考:https://www.yano.co.jp/press-release/show/press_id/3534



別調査では 5,571 億円という推計値も示されており、推計方法の違いを踏まえても企業ユニフォームの市場は、「5,000億円前後」が共通認識となっているでしょう。
参考:https://www.sen-i-news.co.jp/seninews/view/?article=400843


SDGs時代に求められるユニフォーム

企業がユニフォームに求める価値は、機能・デザインを超えて「循環性(Circularity)」へシフトしています。環境省の資料によると、国内で廃棄される衣類は年間約45万トンに達し、再資源化率はわずか5%です。
参考:https://www.env.go.jp/policy/sustainable_fashion/


ユニフォームのダイイチの『ユニフォームレンタルサービス』では、ユニフォームを自社保有せずレンタル契約に切り替えることで、着用状況やクリーニング履歴をデータで一元管理できます。また、汚れや損耗が一定基準を超えたものだけを補修・リユースし、寿命が来た製品はポリエステル繊維として再資源化するため、廃棄量を抑えつつ、循環率を高めるしくみを構築しています。
https://www.un-daiichi.co.jp/rental/
https://www.un-daiichi.co.jp/partnership/?id=tab1

ダイイチ100年企業への歩みと「品質ポリシー」

企業ユニフォーム専門として知られるダイイチは、創業から約100年、常にお客様と現場メンバーの課題と向き合いながら開発体制を磨き上げてきました。本章では、同社の歴史を概観したうえで、”4つの品質ポリシー” を担う部門連携について解説します。

歴史に裏打ちされた開発体制

以下の画像の通り、会社の節目ごとに「企画機能の内製化」「品質管理の専任化」など組織を再編し、外部環境の変化を先取りする開発体制を築いてきた点が、同社の強みです。

企画・縫製・品質管理・物流~4 部門の連携~

ダイイチの品質は 企画室・縫製室・品質管理・商品センターの4部門が担う“ワンストップ体制”によって支えられています。


  • 企画室

  • カタログ品のコーディネートからオリジナルデザイン・パターン作製までを担当。「ユニフォームは企業の顔」と位置づけ、社内デザイナーとパタンナーが一体で提案。


  • 縫製室

  • 裾上げ・ワッペン付け等のミシン加工を月5,000~6,000枚処理。納品前の最終仕上げを担う“モノづくりの心臓部”。


  • 品質管理

  • 物性・縫製・外観を厳格にチェックし、法令改正情報も収集。長期着用を前提にした独自基準で不具合を防止。


  • 商品センター

  • 物流拠点として在庫・発送を一括管理。ユニフォーム管理をアウトソーシングすることで顧客の担当者負担を軽減。

    ダイイチが考えるユニフォーム設計3つの視点

    ユニフォームは「着るだけの作業着」から、「安全」「機能・生産性」「企業ブランド」「環境」すべてを担保する経営資産へと進化しています。ダイイチでは3つの視点を軸に、業種・職種ごとの課題を設計段階から解消していきます。

    法令遵守とJIS規格の先取り

    厚生労働省の統計によると2023年に発生した休業4日以上の労働災害は 135,371件で3年連続の増加となりました。
    https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_40395.html


    現場の事故リスクが高まる中、ダイイチでは品質管理部門が製品の物性・縫製・外観を徹底的に検査し、繊維製品に関わる法改正情報を常に収集して、安全で安心なユニフォームを供給しています。
    https://www.un-daiichi.co.jp/quality/meister01/

    こうした厳格なチェック体制が、企業に求められる安全基準への適合と長期的なリスク低減に寄与します。


    また、職場の暑熱環境は年々厳しさを増し、2024年の職場熱中症による死傷者は 1,257人にのぼりました。ダイイチは「毎日着る服だからこそ着心地と耐久性が重要」という方針のもと、素材の組成から検証しながら仕様を決定し、着用後も状態をヒアリングして改良を重ねています。

    専属デザイナーを擁するダイイチの企画室では、企業のユニフォームイメージや作業シーンを反映したパターン設計を行い、動きやすさと安全性を両立させたユニフォームを企画・提案しています。

    https://www.un-daiichi.co.jp/recycle/bring/

    ダイイチのオーダーメイド作業着の詳細ページボタン

    企業としてのブランディング・社員のエンゲージメント向上

    「第一印象は一瞬で決まる」という考えのもと、ダイイチのコーディネートサービスはカタログ品に留まらず、ヒアリング内容をデザイン画に落とし込んだオリジナルプランを提示し、企業の世界観をユニフォームで可視化します。

    以下のコラムでは、デザイン性の高い作業着を導入した企業が従業員のエンゲージメント向上に成功した事例を紹介しています。
    https://www.un-daiichi.co.jp/news/4485/

    サステナビリティ・環境への配慮

    冒頭でも紹介しましたが、環境省の資料によれば、日本では毎年およそ45万トンの衣類が焼却・埋立処分され、再資源化率はわずか5%にとどまります。

    ダイイチは『BRING UNIFORM™』や『Recycling HERO Project』など、パートナーと連携し、使用済みユニフォームを回収してポリエステル原料などに再生する循環型スキームを構築しています。回収証明書やリサイクル製品を提供するため、お客様はESG情報開示や社内外のPRに取り組みやすくなります。
    https://www.un-daiichi.co.jp/recycle/bring/

    【事例】ユニフォーム刷新でブランド力と採用力を高めた物流会社

    首都圏で配送・設置サービスを展開する株式会社ブライト様は、2024年10月にユニフォームを全面リニューアルしました。刷新のきっかけは、2008年の社名変更で導入したロゴと旧来の作業着のデザインがかみ合わず、「誠実さが伝わらない」「動きやすさにも課題がある」という声が社内外で高まったことでした。

    そこで、ダイイチに依頼し、

  • ①トラックカラーと調和するシルバー×ブラック配色


  • ②誠実さを演出するボタンダウンとネクタイ運用


  • ③チームで進める意見集約プロセス


  • という3点を柱にプロジェクトを推進しました。

    ブライト様からは、「年配のドライバーでも若々しく見える」と評価をいただいています。リニューアル後は自社サイトに掲載した写真が好評で求人問い合わせが増加し、人材確保面でもプラスに働いています。
    https://www.un-daiichi.co.jp/casestudy/5597/

    まとめ|企業ユニフォームが拓く未来とダイイチの使命

    ユニフォームはいまや「安全と機能を備えた作業着」から、経営戦略を支えるアセットへと進化しています。ダイイチは100年企業を目指すうえで、

    ・安全、機能、ブランド、環境の4要素を同時に最適化する設計思想

    ・社内一貫体制でリードタイム短縮と品質トレーサビリティを両立

    ・使用済み衣類 45 万トン/年(環境省推計)という社会課題に、
     レンタル+リサイクルの循環モデルで挑む姿勢

    を通じて、さまざまな業界の現場課題を解決してきました。

    ユニフォームは「ただ着るもの」から、企業の価値と文化を可視化し、働く人の誇りを高めるプラットフォームにシフトしています。ダイイチはその変革を、これからも最前線でリードしていきます。

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