Case Study

インタビュー

物流会社のユニフォーム【株式会社ジャパンカーゴ様】女性がもっと働きやすい職場へ。現場の声から生まれた新ユニフォーム

株式会社ジャパンカーゴ様

株式会社ジャパンカーゴ様は、すかいらーくグループの関連会社として、全国9か所の営業所から毎日、食材や資材を各店舗へ届けている物流企業です。

グループ全体でESG経営やSDGsの推進を加速する中、同社では女性活躍プロジェクトを立ち上げ、女性ドライバーの採用と定着に向けた職場環境の改善に積極的に取り組んでいらっしゃいます。

その取り組みの中で大きなテーマとして浮かび上がったのが「ユニフォームの改善」。
これまでユニフォームのリニューアルに携わった経験がなかったという総務人事室長の高橋様は、社員の声を受け止めながら、初めてのプロジェクトに挑まれました。
今回は、新しいユニフォームに込めた思いと、リニューアルに至るまでの経緯についてお話を伺いました。

職場環境の改善を進める中で、ユニフォームの刷新は欠かせないテーマ

ユニフォームをリニューアルすることになった経緯をお聞かせください。

高橋様 :

今回のリニューアルは女性活躍プロジェクトを中心におこなわれました。
これまで当社のドライバーは男性が大半を占めていましたが、女性の採用を積極的に進める中で、着替えスペースの確保など、女性が働きやすい環境整備が急務となり、女性活躍プロジェクトが発足しました。

本格的に制服リニューアルが動き始めたきっかけは、全体ミーティングで多く寄せられた「ユニフォームのデザインや機能性に関する要望」でした。
女性活躍プロジェクト自体は女性4名・男性3名で構成されていますが、年2回開催される全体ミーティングには全国の営業所から約30名の女性ドライバーが参加し、職場環境の改善について率直な意見交換を行っています。

さらに、会社としてSNSを活用した採用活動や情報発信を強化したことで、「見た目の印象」がこれまで以上に重要になってきていました。

そのため、よりスタイリッシュで誇りを持てるユニフォームにしたいという思いが高まり、プロジェクトはデザイン刷新に向けて本格的に動き出しました。

改善ポイントは動きやすさと快適性の追求

新ユニフォームで特に意識した点、こだわりポイントはありましたか?

高橋様 :

旧ユニフォームからの大きな改善点として、まず“伸縮性”にこだわりました。
ドライバーの業務は、車の乗り降りや店舗への配達など、日常的に体を大きく動かす場面が多く、特にブルゾンやパンツに関する要望が多く寄せられていました。
なかでもカーゴパンツについては、体形の違いに柔軟に対応できる仕様が求められており、伸縮性の高い素材や腰部分のゴム仕様などを採用することが重要だと考えていました。

他にも機能面で、夏場の熱中症リスクを軽減できる通気性や速乾性、冬場には保温性を高める工夫が必要でした。

“青”をアップデート。独自性とスタイルを備えた新ユニフォーム

新しいユニフォームの具体的なイメージはありましたか?

高橋様 :

デザイン面では、コーポレートカラーであるブルー系が基本でしたが、旧ユニフォームの“青色”は業界内でもよく見られる色味であり、独自性に欠けていました。そのため、よりオリジナリティを感じられる色合いへと進化させたいと考えました。

また、旧ユニフォームは素材が薄くシワが目立ちやすい点に加え、シルエットにゆとりがあり過ぎたため、全体的に野暮ったい印象になっていました。そこで、新ユニフォームではスポーティな要素を取り入れ、よりシャープで洗練された印象を目指しました。

2週間、毎日着てわかった“本当に使える”ユニフォーム

新ユニフォームはどのような手順で検討しましたか?

高橋様 :

新ユニフォームの選定は、以下の3つのステップで進めていきました。

1.女性活躍プロジェクトのメンバーによるサンプル品の絞り込み
まずは7~8種類のサンプル品を用意し、プロジェクトメンバーで比較・検討しました。
細かな点では、ポロシャツの衿デザインについて「台衿付きよりも、作業中に首まわりが気にならない仕様が良い」といった具体的な意見も出ました。

2.営業所での試験着用(約2週間)
次に、体型の異なる7名のドライバーに2週間着用してもらい、実際の業務での使い勝手を検証しました。
ユニフォームは現場で働く人が着てこそ評価できるため、この試験着用は非常に重要なプロセスでした。

3.社内会議でのレビュー・提案・承認
試験着用の結果を踏まえ、社内会議でレビューと提案を行い、最終的な承認を得ました。
これらのステップを約半年かけて丁寧に実施し、現場の声を最大限反映したユニフォーム選定を行いました。

夏時期の再検証でさらに進化させるユニフォーム改善計画

ご苦労されたことはありましたでしょうか。

高橋様 :

試着を行った時期が春先(2月頃)だったため、夏用ユニフォームのレビューが十分にできず、ポロシャツやパンツの耐久性に関していくつかの課題が見えてきました。
特に、熱中症リスクの軽減を重視していたことから軽量素材を採用していましたが、実際の業務で着用したところ、ポロシャツの腹部が擦れて生地に毛羽立ちが発生するなど、耐久性に関する問題が確認されました。
今後の対応としては、夏時期に改めて試着検証を行い、耐久性を含む改善点をクリアした素材・仕様へ変更することを予定しています。

デザイン、機能性ともに高評価

新ユニフォームを着用開始されてから周りの反応はいかがですか?

高橋様 :

導入から約半年後の昨年12月、各営業所の担当者が集まる会議にて、新ユニフォームのレビューを実施しました。
特に評価が高かったのは、ECO素材のポロシャツで、デザイン・色味・着心地のいずれも好評でした。また、ブルゾンについてもデザイン性、機能性、保温性のすべてにおいて高い評価を得ています。
さらに、ロゴの配置についても「かっこいい」との声が多く、特にブルゾンの胸部分のロゴは、縫い目のラインに平行に配置することで斜めに見えるデザインとなっており、その点がスタイリッシュだと好評でした。

環境への配慮は物流会社としての政策軸

旧ユニフォームをリサイクルされると伺っています。どのような経緯で取り組むことになったのでしょうか?

高橋様 :

当社の事業計画には「環境に配慮した経営」という政策軸があり、今回のユニフォーム刷新は、従業員がその方針を身近に実感できる良い機会になると考えていました。いわばインナーブランディングの一環です。

ダイイチさんが不要になったユニフォームの回収・リサイクルサービス「Recycling HERO Project」をおこなっているとの提案を受け、お願いすることにしました。(注:Recycling HERO Project・・・不要になったユニフォームを回収するだけでなく、再資源化した原料を使って作られたリサイクル製品を使うことにより、循環型のリサイクルを実現するプロジェクト)リサイクル製品の中には、実用性の高いTシャツやエコバッグもあり候補にあがりましたが、今回は“記念品”としての位置づけが明確で、意見の集約がしやすいコースターを採用することになりました。

精力的な提案と丁寧な対応が決め手

ダイイチを選んでいただいた理由をお聞かせください。

高橋様 :

WEB検索でダイイチさんのホームページが上位に表示されていた点は大きな判断材料になりました。また、幅広い実績があることから安心感も得られました。他社のホームページも比較検討しましたが、最終的には現納業者さんとダイイチさんの2社に絞り込むことにしました。

その後、実際に提案をいただく中で、ご担当の清水さんは精力的な提案や関係者との積極的な交渉を行ってくださり、こちらの細かな要望にも丁寧に対応していただきました。
こうした提案力と対応力が決め手となり、最終的にダイイチさんにお願いすることに決定しました。

時期と期間を考慮した試験着用

今後リニューアルを考えていらっしゃる方にアドバイスをお願いします。

高橋様 :

試験着用期間は、夏・冬の両方を試せる時期に設定し、1ヶ月程度の十分な期間を確保することが望ましいと考えています。採用までに時間はかかりますが、着用開始後に発生するトラブルを未然に防ぐことができ、結果として余計なコストを抑えることにもつながります。

また、旧ユニフォームの処分方法(廃棄かリサイクルか)についても、並行して検討しておくことが重要です。入れ替え時には回収した旧ユニフォームの保管場所が必要になる場合もあり、従業員への案内や回収方法の周知も早めに進めることで、スムーズな切り替えが可能になります。

再認識した試験着用の重要性

今回のリニューアルを振り返って

ダイイチ担当者 :

今回の取り組みを通じて、試験着用の重要性を改めて強く認識しました。実際に着用して業務を行うことで初めて気づく点が多く、特に今回のケースでは、試験着用を行った冬服と、試験ができなかった夏服とで、着用後の評価に大きな差が生じました。今後は、同様のプロセスを他のお客様にも積極的におすすめしていきたいと考えています。

また、今回担当していただいた高橋様は、これまでに制服リニューアルのご経験が無いとは思えないほど段取りが素晴らしく、スムーズにやりとりをさせていただきました。丁寧かつ的確なご対応に大変助けていただきました。

 

株式会社ジャパンカーゴ様