コラム

オリジナル作業着を選ぶメリットとは?

はじめに

作業着の導入を検討する際、既製作業着(カタログ掲載品)では会社の求める要件を満たせない場合も考えられます。
また、作業着にオリジナリティを持たせ、企業ブランディングを図りたい場合も同様です。
そのような場合には、オーダーメイドで製造するオリジナル作業着を検討すると良いでしょう。
オリジナル作業着は既製作業着とは製作の工程が異なり、納期までのスケジュール管理や社内連携が重要になります。
だからこそ、会社の方針や予算と相談しつつ慎重に選択する必要があります。
オリジナル作業着の導入を迷われている方は、既製作業着との違い、特徴やメリットについて理解を深めることが大切です。

オリジナル作業着と既製作業着(カタログ掲載品)の違い

既製作業着(カタログ掲載品)は、すでに出来上がっている商品のなかから自社に合うものを選択します。
オリジナル作業着と比較すると低コストで仕上がり、在庫があれば数日〜数週間で納品できます。
すぐに作業着を導入したい場合には、スピーディーに提供できる既製作業着が最適です。
しかしながら、デザインはさまざまな企業に受け入れられやすいものが多く、良くも悪くも無難な印象になるでしょう。
これは多くの方に受け入れられる反面、同業者と同じものや似たようなものを選んでしまうといったリスクも存在します。

オリジナル作業着は、要望のヒアリングから納品まで何度もユニフォーム制作会社と打ち合わせをしながら進めていきます。
そのため納品まで期間は、通常6か月〜1年程度かかり、すぐに作業着を導入したい場合には不向きです。
最大のメリットは、会社にマッチした独自の作業着が実現できること。
会社の想いや従業員の声を反映させた作業着は社内の団結力を高め、モチベーション向上につながります。
当然ながら同業他社と差別化が図れるため、作業着が他社と被る心配はありません。

オリジナル作業着のメリット① 企業ブランディングが期待できる



会社の想いやイメージをオリジナル作業着で表現することは、企業ブランディングを図る上で有効な手段の1つです。
一目見ただけでどこの会社か認識できる社名入りのオリジナル作業着は、社外を歩くだけで宣伝広告の役割も果たします。
特にお客様と接することの多い職種では、作業着から受ける印象は会社のイメージを左右すると言っても過言ではありません。
同業他社と比較して、かっこよくオシャレな作業着はそれだけで業界を一歩リードしている印象を与えます。

またSDGsの認識が高まるなか、作業着にSDGsの要素を取り入れたいと考える企業も年々増加傾向にあります。
2022年日本のSDGsへの達成度は163カ国中で世界19位。
まだまだ、取り組みたいが何をしていいかわからない企業も多く存在するのが現状でしょう。
オリジナル作業着は自社のオリジナル性を持たせつつ「機能性デザインによる省エネ・職場環境改善」「サステナブル素材を使用した環境対応商品」など、SDGsへの取り組みをアピールすることが可能になります。

オリジナル作業着のメリット② 従業員の満足度が高まる

オリジナル作業着は、会社の要望を1つ1つヒアリングしながら進めていきます。
その際に従業員からの意見を取り入れることも忘れてはいけません。
自分たちが検討に関わった作業着を着用するのと会社から支給された作業着を着用するのでは思い入れが大いに違います。
作業着に従業員の意見を反映させることは、仕事の効率アップや仲間意識をより深め、チームの一員であることや会社に必要とされている人材であることを再認識してもらうチャンスです。
こういった従業員の満足度を高める取り組みが、離職率を下げる要因にもつながります。

オリジナル作業着のメリット③ 作業環境に適した生地やシルエットの設定

近年、デスクから離れて現場で働く「ノンデスクワーカー」の人手不足が深刻化しています。
なかでも、建設・警備・運輸業の全体的な求人数は増えているにも関わらず、人材確保が厳しい状態が続いています。
この問題は賃金、労働時間、作業環境などさまざまな原因が挙げられるでしょう。

オリジナル作業着はそれぞれの作業環境に適応した快適で動きやすいユニフォームの制作が実現できます。
例えば、寒さが厳しい冬の警備業は、ただ重ね着をすれば良いわけではありません。
厚みは持たせず裏地が起毛になっている生地や袖口・裾部分が紐やゴムによって絞るデザインなど、動きやすく快適な作業着の提案ができます。
また、女性のノンデスクワーカーへの取り組みに関しても、女性のシルエットに合ったオリジナル作業着の導入など、女性が働きやすい環境づくりが必要になります。
こうした生地やシルエットの設定ができるのもオリジナル作業着の魅力です。

オリジナル作業着のメリット④ 細部まで作り込みが可能

同じ業種でも職場によって、必要となる携帯品やその大きさは異なります。
オリジナル作業着ではポケットの数や形など、携帯品に合わせた作り込みが可能です。
業務に必要な携帯品がすっぽりと収まることで、見栄えもスッキリし忘れ物防止にも役立ちます。
ポケットの形態もさまざま。
通常作業着に使用される玉縁ポケットやパッチポケット以外でも、落下を防ぐジッパーやマジックテープ付きのポケットなど用途に応じて選べます。

その他、会社のロゴや社名の刺繍など細かいデザイン設計が望めます。
そのため、オリジナル作業着を注文する際には、予算とある程度の要望を固めてユニフォーム制作会社に相談すると良いでしょう。

まとめ

オリジナル作業着はユニフォームで自社のオリジナリティを表現できる魅力的な商品です。
しかしながら、納期までのスケジュール管理や従業員へのヒアリングなど社内検討に労力と時間が必要になります。
作業着にかけられる予算や会社の方針を充分考慮した上で、オリジナル作業着と既製作業着のどちらを導入すべきかしっかり検討しましょう。