コラム

ユニフォームリサイクル完全ガイド|回収・再製品化・PRまでを徹底解説

回収の始め方から再資源化・再製品化・証明・PR活用まで、ダイイチがやさしく解説

ユニフォームを新しくするたびに、「前の制服はどう処分するの?」という悩みが必ず出てきます。捨てるのは手っ取り早い反面、環境負荷や“もったいなさ”が気になる時代。いまは、回収→原料化→再製品化までを一本の線でつなぎ、目に見える成果(再生アイテムやPR・証明書)に落とし込める選択肢が整ってきました。ダイイチでは、国内のリサイクルプラットフォームBRING UNIFORM™と連携しつつ、独自のRecycling HERO Projectでも回収からPRまでを一貫支援しています。まずは、なぜリサイクルが必要で、何ができて、どう進めればいいのか、基礎からやさしく解説します。

1. 「ユニフォームのリサイクル」とは?

“捨てる”から“めぐる”へ

リサイクルの一番の目的は「捨てない仕組み」をつくることです。役目を終えた制服を回収し、ポリエステルなどを原料に再生し、そして新しい製品に生まれ変わらせます。この「回収→原料化→新しい服や小物へ」という一連の流れを実現すると、CO₂排出の抑制資源循環に貢献できるだけでなく、回収証明・リサイクル証明という目に見える成果も企業として社内外に示せます。広報やESGレポート、採用イベントなどで活用できるのも大きな利点です。

「何でもリサイクルできるの?」という疑問には、素材や汚れの状態でリサイクル工程が変わるとお伝えしています。たとえば、ポリエステル100%や高比率の素材は化学的に原料へ戻しやすく(ケミカルリサイクル)、品質面でもメリットが出やすい領域です。BRING UNIFORMを運営するJEPLANは、ポリエステルを原料レベルに戻す独自技術(BRING Technology™)をベースにした取り組みを公開しています。

※「ポリエステル衣料を原料へ戻す仕組み」を知りたい方は、JEPLANの英語記事(2024年)にも要点がまとまっていておすすめです。

2. リサイクル方式の違い

どうやって元に戻すの?

主に、2つのリサイクル方式があります。


  • 機械的(マテリアル)リサイクル:繊維を機械的に再加工して別素材に生まれ変わらせる方法。用途次第では“ダウンサイクル”寄りになる場合もあります。

  • 化学的(ケミカル)リサイクル:ポリエステルなどを化学的に分解して、原料レベルに戻してから再び製品化する方法。品質を確保しやすいのが特長です。


参考:「ケミカルで“新材相当”の原料に戻す」イメージ:
→JEPLANのビジネス概要ページでコンセプトや素材循環の思想が分かります。

制服は、混率・付属品(反射材、ファスナー、ワッペン等)の扱いで歩留まりが変わります。回収前の分別・洗濯のルールを最初に決めておくと、現場の負担が減って成果が安定します(ダイイチでは分別・梱包ガイドを伴走支援しています)。

3. ダイイチの“2本柱”で回す:BRING UNIFORM™ × Recycling HERO Project

ダイイチのサステナブル方針は、「お客様と共に」「地域と共に」を掲げ、回収→再資源化→PRの可視化までを伴走することです。実務では次の“2本柱”で最適解を提案します。

3-1. BRING UNIFORM™(プラットフォーム連携)

●できることの全体像
企業の不要ユニフォームを回収→原料化→新しい服・小物へと再生します。CO₂の削減と資源循環を同時に実現でき、導入ステップやPR活用も整理されています。

→ ダイイチ|制服のリサイクル(BRING UNIFORM™の詳細ページ)

●向いている企業
全国の拠点数が多い、ESG開示と広報活用を同時に進めたい、工場見学など教育的な機会も組み込みたいといったケース。BRING UNIFORM™側でも、ポリエステルを原料に戻して再び衣料へという骨子が明快に示されています。

→ 事例:横浜植木株式会社様のケース

3-2. Recycling HERO Project(ダイイチ独自)

●できることの全体像
ダイイチが回収→再資源化→再生アイテムの還元→証明書・ポスター等のPR支援まで一気通貫で伴走。「社内の動かし方」を含めて、現場の負担を抑えながら着実に前へ進めます。

→ Recycling HERO Project(特設ページ)

●向いている企業
サステイナブル活動を始めたい、自社ユニフォームの社内回収から試したい、PRテンプレや掲出素材まで一緒に整えたいというケース。

→ 事例:株式会社協栄様の事例

4. 導入の流れ

1. 初回相談/ヒアリング





      1. 点数・素材・拠点数・希望時期・PRの使い道(社内/社外)を簡単に共有します。






2. 分別・梱包の準備
混率チェック・付属品の扱い・簡易洗濯




      1. など、現場のやることリストをダイイチが共有。迷わずまとめられるよう、写真付き手順で伴走します。






3. 回収手配




      1. 回収依頼書の発行や配送スケジュールの摺り合わせを行います。多拠点でも





抜け漏れが出ない段取り




      1. を提案します。



      1. 4. 原料化・再製品化(リサイクル/アップサイクル)





 




      1. 集まった制服は、工程に適した方法で





原料化




      1. され、





Tシャツ・エコバッグ・ストラップなどに再製品化




      1. 。再生アイテムは社内表彰や周年ノベルティにも活用できます。






5. 証明書・PR(企業価値に変える)
回収証明・リサイクル証明




      1. をもとに、





企業サイトへの掲載・PR


    1. などに活用します。リサイクルをしたことが社内外の誇りになることで、従業員が誇りを持って働けるようになったり、企業価値の向上にも繋がります。


5. 費用・期間・ボリュームの目安

費用は、回収物流+原料化+再製品化+PR用素材の組み合わせで変動します。正確にはヒアリングが必要ですが、イベント(周年・新ユニフォーム切替)から逆算して、2〜3か月前倒しで動くと計画が安定します。

また、ロットは再生アイテムの種類によっても最小数量が変わります。例えば、ダイイチのRecycling HERO Projectは約50名様分から可能です。まずは“1拠点分だけ”から始めて、“多拠点の一斉回収”に拡大していくのも良いでしょう。

6. よくある質問(Q&A)

Q. どんな制服でもリサイクルできますか?

A. ポリエステル中心が基本です。混率・汚れ・付属品(反射材・ファスナー・ワッペン)によって可否・手順が変わるため、事前分別と洗濯の必要性もヒアリングしましょう。

Q. どんな“再生アイテム”にできますか?

A. Tシャツ/エコバッグ/ストラップなど、社内行事や採用ノベルティに使いやすい品を選ぶのが王道です。

Q. リサイクルまでかかる期間はどれくらい?

A. 回収→原料化→再製品化→証明までを逆算し、イベントの2〜3か月前に着手すると安心です。

Q. どんなメリットがありますか?

A. 廃棄の環境負荷を低減しつつ、回収証明・再生品でESG開示・PR・従業員エンゲージメントを高められます。工場見学は学びの効果が大きく、社内の理解促進にもつながります。

Q. まず何から始めればいい?

A. 数量・素材・拠点・希望時期・PRの使い道をメモして、ユニフォームリサイクルを扱う会社へご相談ください。もちろん、ダイイチであれば、そこから、分別設計→回収→製品化→証明まで最短ルートをご提案します。

まとめ

ユニフォームのリサイクルは、“旧制服をどうするか”の悩みを解決しながら、会社の姿勢社員の誇りを形にできる取り組みです。最初は部署単位の小さな回収からでも構いません。分別→回収→原料化→再製品化→証明・PRを一周すると、次回のユニフォーム切替時には、「当たり前の段取り」としてスムーズに回せるようになります。

ダイイチでは、BRING UNIFORM™連携とRecycling HERO Projectの二刀流で、ユニフォームのリサイクルを成功へと導くお手伝いを精一杯サポートさせていただきます。